欧州STOXX600の年末予想を引き上げ=英バークレイズ

[3日 ロイター] - 英バークレイズは3日、欧州STOXX600株価指数の年末の予想を従来の510から540に引き上げた。借り入れコストの低下、割安な株価水準、域内の成長拡大などを見込み、欧州市場全体についても見通しを強気に転換し、投資判断を「オーバーウエート」に上方修正した。

この年末の予想水準は2日終値からの上昇率が約6%になる。シティグループとゴールドマン・サックスは3月中にSTOXX600指数の年末予想を540に引き上げ済み。

バークレイズのエコノミストチームは「欧州は出遅れ分を取り戻す可能性があると考えている。欧州は構造的な問題や地政学的リスクが依然として残り、米国では巨大IT企業が幅を利かせているが、欧州大陸諸国と英国は相対的なバリュエーションとポジションの縮小により、戦略的なリスクリワードが改善するとみている」と予想引き上げの理由を説明。中国市場の回復に安定の兆しが出ていることも欧州株にとって支えになるとの見方を示した。

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