三重県彫刻会が最後の作品展 津・県総文ギャラリーで始まる

【県彫刻会の作品が並ぶ会場=津市一身田上津部田の県総合文化センター第2ギャラリーで】

 【津】三重県内の彫刻家でつくる県彫刻会(南川憲生会長)の第50回彫刻展が3日、津市一身田上津部田の県総合文化センター第2ギャラリーで始まった。石こう、木、樹脂、ブロンズなどを使った人物や動物など大小の彫刻47点を展示した。今展を最後に同会は解散する。7日まで。入場無料。

 同会は県内の50代―100歳の作家で構成し長年にわたり県内彫刻界の研さんの場として活動してきた。会員の減少や高齢化により会の維持が難しくなり解散を決めた。

 愛らしいしぐさのパンダ「さあー行くよ」、松を使った「地蔵菩薩(ぼさつ)『祈り』」、ブロンズの「風見鶏」、ウサギや月のモチーフをツバキの枝につるしたモビール「脱兎」などさまざまな作品がある。

 会員の田中厚好さん(63)=津市=は「解散はするが新しい芽を育てる準備期間と考え研修会や研究会ができるといい」と話した。

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