五輪=ロシア、バッハIOC会長を非難 選手排除は「陰謀」

[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア外務省のザハロワ報道官は3日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が国際スポーツの信用を失墜させ、オリンピック・ムーブメントの原則に反しているとして非難し、調査を求めた。

バッハ会長はアフリカの関係者を装ったロシア人の偽電話に騙され、IOCが監視プロセスの一環として、ロシアの選手と関係者に関する情報を提供するようウクライナに要請していたと報じられた。電話の内容は2日に公開された。

それによると、バッハ会長は電話で、メディアとインターネットを監視し、政府を支持する発言をしたロシア選手団が五輪に参加できないようにするためにIOCが特別委員会を設置したと述べた。

ザハロワ情報局長はこれに関し、ロシア選手を五輪から排除するためのIOCとウクライナ間の「陰謀」に等しいものだと述べた。

ウクライナ侵攻開始後、ロシアとその同盟国ベラルーシの選手は「中立」の立場での参加を容認されており、開会式のセレモニーにも出席できるが、入場行進からは除外されている。

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