【旬食材】春キャベツは重いのと軽いのどっちを選ぶ?冬キャベツとの違いは⁇野菜ソムリエ解説

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すずしい気候を好むキャベツですが、最近は品種改良や産地の工夫により、春キャベツも一般に出回るようになっています。

冬に見かける通常のキャベツは扁平な形で、真横から見ると楕円形なのに対して、4月頃から出荷量が増え始めて例年6月頃までスーパーに並ぶ春キャベツは、まんまるの球形に近い姿をしていますよね。
じつは、見た目だけでなく選びかたにも、冬のキャベツとは異なるポイントがあります。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、春キャベツならではの注目点を教えてもらいます。

冬キャベツは重いほうがいいけど…

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野菜の選びかたをネットで調べると、「ずっしり重いもの」がよいと書いてるサイトが多いと思います。
実際、ほとんどの野菜は重いほうが新鮮でみずみずしく、おいしい場合は多く、冬に出回る通常のキャベツもやはり重いほうがおすすめ。

しかし、春キャベツは違います。
葉の巻きかたがゆるくふんわりしてて、大きさのわりに軽いのが、水分が多くてみずみずしい印。
冬キャベツとはまったく逆ですね!

外側の葉がやわらかいと中までやわらかいことが多い

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春キャベツの外側の葉は、ウェーブがかかったような形で全体をゆるく包んでいます。

この外葉が、濃い緑色であまり厚みがなく、薄くてやわらかそうに見えるものを選びましょう。
外葉がやわらかいと、中までやわらかくておいしいキャベツであることが多いです。

芯のチェックポイントは冬キャベツと同じ

芯(軸の断面)のチェックのしかたは、春キャベツでも冬キャベツでも同じ。
だいたい断面の大きさが500円玉くらいか、やや小さいものがおすすめです。

また、断面が黒ずんでおらず、みずみずしいものを選びましょう。

期間限定の「春の味」を堪能しよう

1年の中で数カ月の間しか出回らない春キャベツ。
みずみずしくてやわらかいため、生でももちろんおいしいですし、加熱すると甘みがさらに増して野菜が苦手な人でも食べやすい野菜です。

芯も冬キャベツよりやわらかいので、芯も一緒にスープなどに入れて隅々まで味わうことができます。

今しか手に入らない春キャベツ、ぜひスーパーでおいしいものを選んで、旬の味を存分に楽しんでください。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部

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