ボーイスカウトの今井さん(茨城・守谷出身)最高位章 県内女性4人目 知事表敬

受章の喜びを語るボーイスカウト県連盟守谷第1団所属の今井美沙希さん=県庁

ボーイスカウト日本連盟から最高位の「富士スカウト章」を受章した、茨城県連盟守谷第1団(同県守谷市)所属の今井美沙希さん(19)が3日、県庁の大井川和彦知事を表敬訪問した。青少年の成長を支援するボーイスカウトの教育プログラムで、同章は到達できる最高位。女性の受章は県内で4人目という。

ボーイスカウトは、小学生年代の初級から2級、1級、菊、隼、富士まで、六つの進級章がある。日本連盟によると、奉仕の精神と社会の一員としての責任や社会貢献を果たせるリーダーとなる資質などを身に付けた人が、最高位の富士スカウトとして認められる。2023年度は今井さんを含め全国27都道府県の122人が認証された。

今井さんは同県守谷市出身。小学1年の時、学校で配られたチラシをきっかけにボーイスカウトの活動を始めた。中学では柔道、高校では剣道に打ち込み、部活動と両立。続ける中で、野外の取り組みをはじめ、スカウト活動の多くの楽しさに気付かされてきた。現在、立教大に進学し、東京都荒川区に住む。同大では、経験の生きるボランティアサークルに所属。今後は多様な国の文化を学び、さまざまな経験をしたい考えだ。

今井さんは「ささいなきっかけで始め、当時はこんなに続くと思わなかった。活動を通じて自分に自信が持てるようになった」と振り返った。大井川知事は「部活をやりながら(続けるのは)並大抵のことではない。これからも頑張ってください」とエールを送った。

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