『マトリックス』第5弾、正式発表!監督・脚本家が決定

『マトリックス』再び! - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

人気SF映画『マトリックス』シリーズ第5弾の製作が進行中だ。米ワーナー・ブラザースが発表した。

『マトリックス』(1999)は、自分の生きる世界が機械の見せる仮想現実だと知った天才ハッカー・ネオ(キアヌ・リーヴス)が、人類の救世主として戦いに身を投じるさまを革新的な映像表現で描いたSFアクション。第72回アカデミー賞では視覚効果賞など4部門に輝き、第2弾『マトリックス リローデッド』(2003)、第3弾『マトリックス レボリューションズ』(2003)が製作される人気シリーズとなった。

2021年には18年ぶりの新作となる第4弾『マトリックス レザレクションズ』が公開されたが、1億9,000万ドル(約285億円)という製作費をかけながら世界興行収入はわずか1億5,738万6,805ドル(約236億円)という残念な結果に。コロナ禍を理由に、ワーナーが劇場公開と同時に動画配信サービス「HBO Max」でも追加料金なしで同作を鑑賞できるようにしたことも興行が振るわなかった一因だ。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)

第4弾の失敗で終わったかと思われた『マトリックス』シリーズだが、今回、第5弾の製作が発表された。シリーズの生みの親であるラナ・ウォシャウスキーリリー・ウォシャウスキーのいずれかが監督しない初の作品となり、『キャビン』『ホテル・エルロワイヤル』のドリュー・ゴダードが監督・脚本を手掛ける。ゴダードは『クローバーフィールド/HAKAISHA』『ワールド・ウォー Z』『オデッセイ』の脚本家で、「Marvel デアデビル」のクリエイターとしても知られる人物だ。ラナは製作総指揮として新作に関わる。

ワーナー・ブラザース映画の制作部門の社長であるジェシー・エアマンは「ドリュー(・ゴダード)は、マトリックスの世界を続けるための素晴らしいアイデアを持ってワーナー・ブラザースにやって来ました。それは、ラナとリリーが25年以上前に始めたことに敬意を表しているのと同時に、シリーズとキャラクターへの彼ならではの愛に基づいたユニークな視点を持ったものです」と声明を発表。ワーナーのチーム全員が、ゴダード監督が手掛ける新たな『マトリックス』映画に興奮していると続けている。

あらすじなどはまだ伏せられており、キアヌ・リーヴスをはじめとしたオリジナルキャストが戻ってくることになるのかも不明だ。(編集部・市川遥)

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