県内初 英語指導助手各学年に配置 フィリピン人女性講師12人着任/岡山・奈義町 

岡山県奈義町教委は、本年度から英語教育の充実を図り、県内で初めてこども園3歳児クラスから中学校3年生までの全クラス・学年に英語指導助手(ALT)を配置する。1日、同町豊沢の役場で開いた着任式でフィリピン人女性講師12人を歓迎した。

子どもたちが日常的に英語や異文化にふれ、国際的な視野を深めながら豊かなコミュニケーション能力を身に付けることをねらいとしている。講師たちは、英会話事業を手掛けるアチーブゴール(本社・東京都渋谷区、渥美修一郎代表)から派遣。フィリピン国内での教員免許を取得し、同社が運営する語学学校で指導にあたった経験がある。

式では新任、転任の教員ら約50人の前で12人一人ひとりが自己紹介を踏まえてあいさつ。これに先立ち、和田潤司教育長が「先生方も国際的な感覚や語学を体得する良い機会となる。力を合わせて励み、スキルを磨いてほしい」。奥正親町長は「12年間通して英語に関わるのは海外留学をしているのと同じ。高い英語力を習得し、成長した子どもたちが町にもどり、グローバル化に貢献してくると期待している」と語った。

奈義小学校に勤務するオメレズ・メラリンさん(25)は「みんなが英語を楽しんで学び、好きになってくれるように励む」と意気込みを語った。今後は平日常勤し、英語の授業だけでなく、学校行事などでも関わっていく。

奈義町に着任した25〜34歳の講師12人

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