神奈川フィルコンサート アンコールで「鎮魂の曲」 能登半島地震の被災地へ 横浜市保土ケ谷区

満員の聴衆が集まった

花見台の県立保土ケ谷公園内にある「かながわアートホール」で3月31日、「神奈川フィル・カジュアルコンサート」が開かれた。

クラシック音楽、オーケストラになじみのない人でも楽しめることに主眼を置いたコンサートで、同楽団の副指揮者・小林雄太さんが”舞曲”を中心にしたプログラムで、色とりどりな音楽の世界へいざなった。

13曲もの曲目を華やかに演奏し終えると満員となった観客席からはアンコールを要求する拍子が沸き起こり、能登半島地震の被災地へ向けて鎮魂の思いを込めて”J.S.バッハ作曲G線上のアリア”を奏でた。

新潟県出身の小林さんは、自身も2004年新潟県中越地震での被災経験があるという。「自分が被災をした際にも多くの方に支援をいただいた経験があり、今度は自分が手を差し伸べることができれば」と話し、小林さんも終演後に義援金の募金箱を手に来館者に募金を呼び掛けた。集まった義援金は日本赤十字社神奈川支社を通じ被災地に贈られる。

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