スーパーの西友、九州から撤退 長崎県内2店舗「どう変わる?」 気をもむ利用客 

イズミに売却されることが決まった西友道の尾店=長崎市葉山1丁目

 大手スーパー西友が九州から撤退し、同業のイズミグループに店舗を売却すると発表した3日、長崎県内の西友2店舗の利用客は驚き、今後の営業がどう変わるか気をもんでいた。
 県内の西友は2015年、諫早店が不採算を理由に閉店。現在は道の尾店(長崎市葉山1丁目)と長崎駅店(同市尾上町)が営業している。
 「西友じゃなくなるんですか」。仕事帰りに週3、4回、道の尾店で買い物をするという女性客(45)は驚いた表情を見せた。「食料品の価格が手頃なのに…」と売却後が気になる様子だった。
 長崎駅店の近くに住む中里剛さん(70)は「経営が変わってもこの場所でスーパーがずっと続いてほしい」と切望した。同市元船町の50代女性客は、深夜0時まで営業する同店の利便性を挙げ「急な買い物ができ、安くて品ぞろえもいい。イズミも同じように営業してくれるだろうか」と案じた。
 イズミグループは県内で、ゆめタウン夢彩都(同市元船町)を運営。今月25日には、ゆめマート新大村(大村市植松3丁目)をオープンさせるほか、ゆめタウン諫早(仮称、諫早市長野町)の26年秋開業を目指している。関係者によると、県内西友2店舗とも従業員雇用を含め承継し営業を継続する方針。名称など詳細は未定という。

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