一足早く「桜の通り抜け」、大阪 造幣局で高齢者向け特別観桜会

高齢者や体の不自由な人を招いた「特別観桜会」で、桜を楽しむ人たち=4日午前、大阪市北区の造幣局

 大阪の春を彩る「桜の通り抜け」が5日から始まるのを前に、大阪市北区の造幣局で4日、高齢者や体の不自由な人を招いた「特別観桜会」が開かれた。一般公開は5~11日で、期間の後半が見頃。

 特別観桜会は、混雑を避けてゆっくり楽しんでもらうため、141品種、340本の桜が立ち並ぶ一般向けルートの一部を開放して開催。

 来場者は白やピンクなど色とりどりの桜に顔を近づけたり、写真に収めたりして春の訪れを満喫。造幣局職員によるオーケストラの生演奏も行われ、温かいムードに包まれた。

 大阪市住吉区の森田政子さん(80)は「しだれ桜など家の近くで見たことがない桜があって素晴らしい」と笑顔で話した。

高齢者や体の不自由な人を招いた「特別観桜会」で、桜を楽しむ人たち=4日午前、大阪市北区の造幣局

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