歌手まるりはなでしこの一員! なでしこリーグ公式テーマに続き10日に新曲「春色」配信リリース

愛らしいルックスで支持を集めるまるり

歌手のまるり(27)が、10日に新曲「春色」を配信リリースする。3月に配信した楽曲「brave」は、女子サッカー「なでしこリーグ」の公式テーマソングに起用されるなど、新世代アーティストとして注目されている。男女デュオ「まるりとりゅうが」の無期限活動休止を経て、2022年からソロとして始動。不安を抱えた当時の心境や現在の思いを聞いた。

――「春色」は、「ZIP―FM」と金城学院大の応援ソングプロジェクトとして制作。「春」をテーマに書き下ろした

まるり 出会いの季節でもあるけど、卒業など別れを感じて寂しい気持ちを持つ季節でもある。私も福岡から上京したのが4月1日で、そのときの心境は毎年思い返す。卒業生のみんなは不安もあるとは思うけど、ほっとできるようなメッセージも込めて書きました。

――3月配信の「brave」は、「2024 なでしこリーグ 公式テーマソング」に起用。ソロ転身後、初めて作詞作曲に携わった

まるり braveは「勇敢」という意味で、「なでしこ」の花言葉でもある。応援ソングとしてサッカーやグラウンドという言葉を入れつつ、女性らしさを「恋せよ走れ乙女」という部分に込めました。リーグ開幕の会見や試合にお伺いさせていただいたときに、選手の皆さんはカッコいいイメージだったんですけど、試合後のロッカールームでは同世代の女の子って感じで私と変わらない。選手の皆さんのいろんな姿に会えて、歌詞に確信が持てました。

――影響も受けた?

まるり 作詞はしていたんですけど、まるりとして作曲まで携わったのは初めて。ずっと作曲してたわけではなかったし、少し逃げていた部分はあったかも。選手の皆さんを見て、やっぱり挑戦していかなきゃと自分も奮い立たせられましたね。

――日本代表の「なでしこジャパン」はパリ五輪に出場する。今年、女子サッカー界を盛り上げる楽曲にもなる

まるり 微力ではあるんですけど、この曲をきっかけになでしこリーグに注目する方が増えたら。私もなでしこリーグをきっかけに、私の曲にたどり着いてもらったりして、勝手にチームの一員になっている感覚でいます(笑い)。

――男女デュオ「まるりとりゅうが」としてデビュー。りゅうがさんが喉の療養のため2022年3月をもって無期限活動休止となり、同年5月に優里作詞作曲の「好きだよ」でソロ歌手として歩き出した

まるり 自分の中ではもちろん整理がついて、前向きな気持ちしかなかったんですけど…。最初のころはステージで泣いてしまうこともあった。ファンの方もきっと見てて心配な部分もあったと思うんですけど、この2年間で強くなりましたね。九州女なので、負けてらんねーな!みたいな(笑い)。福岡から東京に来てこのままじゃ帰れない! やっぱりユニットとして立ったステージには立ちたいですし、その時代を超えたいという気持ちはある。ホールツアーができるアーティストになる夢をかなえたい。

――りゅうがさんへの思いは

まるり 昨年12月にワンマンライブのとき、少し声が良くなってきたということでゲストに呼んで1曲だけユニット時代の曲を披露したんです。良きライバルでもありますし、お互い切磋琢磨してまたどこかで一緒に歌えたらと思います。

――今年は勝負の年になりますね

まるり タイアップをいただける楽曲をリリースできることは当たり前ではない。個人的な話にもなってしまうんですけど、母方のおじいちゃんがずっと応援してくれて。曲を出すたびに「孫が歌っているんだよ」と言ってくれているんです。おじいちゃんが元気なうちに紅白に出られるくらいまでになれたら。夢は大きいですけど、まるりといえば、これという代表曲を生み出せるように頑張りたいです。

☆まるり 1997年3月4日生まれ、福岡県出身。2018年4月から男女デュオ「まるりとりゅうが」として活動。22年4月からはソロアーティストとして始動。抜群の歌唱力はもちろん、動画やインスタグラムで見せる親しみやすいキャラクターと愛らしいルックスで支持を集める。

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