島川俊郎・西谷和希が退団…徳島・永木亮太「難しい」監督との間に温度差?

永木亮太(湘南ベルマーレ所属時) 写真:Getty Images

徳島ヴォルティスは今月3日開催の明治安田J2リーグ第8節清水エスパルス戦で、1-1と引き分け。吉田達磨監督の解任、岡田明彦強化本部長の辞任、MF島川俊郎の現役引退、MF西谷和希の契約解除に注目が集まる中、清水戦後のMF永木亮太と増田功作暫定監督のコメント比較も話題になっている。

徳島は吉田前監督のもとでシーズンに臨んだものの、開幕からリーグ戦7試合で1勝1分5敗。先月13日開催のYBCルヴァンカップ1回戦・AC長野パルセイロ戦でも1-5と大敗を喫すると、試合翌日に西谷がインスタグラムで「ヴォルティス本来のスタイルを取り戻すことが勝つための道しるべになります。ヴォルティスのスタイルこそが最高で最強です。自信を持って堂々と言えます。必ず取り戻します。そのためにも自分のできることを全力でやり続けます」と投稿。同選手は不適切と捉えられる発言により、全体練習が外れていた。

また、徳島は3月30日にホームで行われたザスパ群馬との“裏天王山”で敗れて最下位に転落すると、クラブは吉田監督を解任。プロデビュー前から吉田監督を慕っていた島川が突如スパイクを脱ぐと、西谷もチームを去っている。

チーム内の不協和音は、一部選手や監督のコメントから垣間見える。Jリーグ公式サイトによると、FW柿谷曜一朗は群馬戦に「間違いなく達磨さんが試合に向けて準備してきたことが、今はめちゃくちゃ出てきていると思う。言葉が悪いかもしれませんけど、最初とは違う。面白いくらいに選手はまとまっていて、見てもらいたい」と、チームの結束力を強調。

増田暫定監督も清水戦後に「この数日間で劇的に何かが変わるということがなかった中で、上位の清水さんを相手にみんながファイトしてくれました。吉田達磨前監督の思い、現役引退した島川選手の思いも含めて、そのような戦う姿勢が最後の同点につながったのではないかと思っています」と、チーム一丸で戦ったことを前面に押し出していた。

しかし、清水戦でスタメン出場した永木は「本当にいろいろあって、モチベーションの面でも難しい中での試合でした」とコメント。ネット上では、増田暫定監督との比較で「温度差がある」という指摘が飛んでいるほか、「永木、大丈夫かな?」などと心配に声も。「徳島で起こっている出来事って、意外と他人事じゃないクラブが多い」といった意見も挙がっている。シーズン序盤にして選手や監督、クラブ幹部などが次々とチームを去った徳島。ひとつにまとまるまで、もう少し時間がかかりそうだ。

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