【巨人】阿部監督が隠し持つ二の矢、三の矢…最弱中日にまさかの連敗も泰然自若

四回に追加点を許したメンデスは二軍落ち(C)共同通信社

巨人の阿部慎之助監督(45)が淡々と敗戦を振り返った。

「ヒットは出るけど、点が入らない。僕もしっかり考えて采配したい」

開幕カードで阪神を2勝1敗と圧倒。勢いに乗るはずが、2年連続最下位の中日にまさかの連敗である。

しかも、先発のメンデス(29)が4回4安打4四球4失点の大乱調。試合前には、ベテランの梶谷隆幸(35)が登録抹消される非常事態にも見舞われた。開幕戦勝利の立役者が早くも左膝の違和感を訴え離脱。ファンですら「梶谷、またかよ」と呆れるところだが、指揮官は「いると使いたくなっちゃう。しっかり治して、まだ始まったばかりという話はした」とベテランをおもんぱかった。

さる巨人OBがこう言った。

「さすがにいきなりの梶谷離脱は想定外でしょうが、外野は萩尾(匡也=23)がオープン戦から良かったし、前日3番に抜擢された高卒2年目の浅野(翔吾=19)も控えている。松原(聖弥=29)も状態がいい。メンデスの二軍行きが決まっても、当初からロングリリーフ要員の赤星(優志=24)を先発ローテの7番目として準備していた。キャンプから多くの選手にチャンスを与えて、競争させたことで戦力の底上げができたとの自負が阿部監督にはある。ベテランや助っ人がコケても二の矢、三の矢が用意されている」

この日、抹消された梶谷に代わってオコエ瑠偉(26)が初昇格。「7番・中堅」で2安打を放つと、2戦連続で「1番・右翼」でスタメン出場の2年目・萩尾が、八回に左翼席へプロ入り初本塁打を放った。投げては、メンデスのあとを受けて五回から2番手で今季初登板した赤星が3イニングを完全投球。試合後、さっそく阿部監督は「赤星が(先発ローテに)そのまま入ると思う」と手を打った。

開幕連勝発進からの3連敗で借金1。それでも阿部監督に慌てた様子はなさそうである。

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巨人と言えば、開幕直前に新助っ人のオドーアが二軍落ちを拒否して電撃退団したのは記憶に新しい。球界内外に衝撃を与えた珍事ではあるが、実はこの退団は巨人にとって痛手ではなく、むしろプラスに働きそうなのだ。

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