金現物が最高値更新、パウエルFRB議長発言受け

[4日 ロイター] - 4日の取引で金現物が過去最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が3日の講演で、最近の雇用とインフレの指標は予想を上回っているとしつつ、FRBの政策を巡る全体像を大きく変えるものではないとの認識を示した。

0055GMT(日本時間午前9時55分)時点で金現物は0.1%高の1オンス=2300.53ドル。一時は過去最高値となる2302.29ドルを付けた。3月28日以降、最高値更新が続いている。

金先物は0.2%高の2320.50ドル。

パウエル氏はスタンフォード大学ビジネススクールで行った講演で、経済がおおむね予想通りに進展すれば、「今年のある時点」で政策金利を引き下げることが適切になるという見解で自身と他のFRB当局者はほぼ一致していると語った。

CMEグループのフェドウオッチによると、市場が織り込む6月の米利下げ確率は62%。金利が低下すると金を保有する機会費用が減少する。

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