チリ中銀、今年のGDP伸び予想を2─3%に上方修正

[サンティアゴ 3日 ロイター] - チリ中央銀行は3日、2024年の国内総生産(GDP)伸び率予想を2─3%に上方修正した。これまでは1.25─2.25%だった。

前日には、政策金利を75ベーシスポイント(bp)引き下げて6.50%とした。また追加利下げの可能性を示唆した上で、利下げ幅と実施時期は「マクロ経済シナリオの状況とそれによるインフレへの影響」次第だと説明した。

中銀は金融政策報告で、インフレは主に国内支出減少と活動ギャップの縮小により22年をピークに目標の3%に向けて減速しており、それが近年の大規模なマクロ経済不均衡の是正につながったと指摘。今後2年のインフレ予想を引き続き3%に据え置いた。

年末時点のインフレ率については、最近の通貨下落を受けて3.8%になるとし、前回予想の2.9%から引き上げた。ただ、今後2年に目標範囲に収まるとの見方は維持した。

25・26年のGDP伸び率予想は1.5─2.5%とした。25年の予想は2─3%から下方修正となった。

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