名もないちょい役出演も!? 上戸彩に仲里依紗、土屋太鳳も…実はウルトラマンに出演していた大物女優たち

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日本を代表する特撮作品の1つとして多くのファンを魅了する『ウルトラマン』シリーズ。子どもから大人まで幅広い世代に愛されるシリーズだが、作品を振り返ってみると意外な大物女優が出演しており驚かされることも……。そこで今回は、『ウルトラマン』シリーズに出演していた大物女優たちをご紹介しよう。

■ブレイク前にちょい役で出演! 『ウルトラマンガイア』上戸彩さん

1998年から放送された『ウルトラマンガイア』。“平成ウルトラマン三部作”の3作目にあたる本作では、主演に吉岡毅志さんをむかえ、高野八誠さんや渡辺裕之さん、ほかにも平泉成さんや宇梶剛士さんなど豪華な俳優陣が出演している。

「地球」という壮大なテーマで描かれた本作は、ウルトラマンというキャラクターを通して環境問題などにも切り込むストーリーで、“平成ウルトラマン三部作”の集大成として人気を博した。

そんな本作に出演していたのが、若き日の上戸彩さんだ。第46話「襲撃の森」にて、根源的破滅招来体を信仰する教団が登場するのだが、その信者の一人として上戸さんは登場している。

当時13歳だった上戸さん。白いTシャツ姿で、上戸さんらしいショートカットを見ることができる。このエピソードでは今田耕司さんが教祖役として登場し強烈なインパクトを残していたため、上戸さんに気づかなかったという人も多いようだ。

この第46話には、ほかにもお笑い芸人のガレッジセールやビビる大木さんなども出演しているので、ぜひ登場シーンを探してみてほしい。

■当時から存在感抜群!『ウルトラマンメビウス』仲里依紗さん

2006年から放送された『ウルトラマンメビウス』は、『ウルトラマン』シリーズの誕生から40年を記念して制作された作品だ。本作は“昭和ウルトラマンシリーズ”の続編になっており、ウルトラマン80が地球を去ったあとの世界を舞台にしている。

五十嵐隼士さんが主演をつとめ、仁科克基さんや斉川あいさんなどが出演する本作。歴代のウルトラマンや懐かしいネタが散りばめられていることから、古参ファンはもちろん、はじめてウルトラマンシリーズを目にした人も楽しめる内容となっている。

そんな本作の第40話「ひとりの楽園」にゲストとして出演しているのが、当時17歳の仲里依紗さんだ。2006年に公開されたアニメ映画『時をかける少女』の主人公を演じた、注目の若手女優だった。

作中、仲さんはあどけない女子高生として登場するのだが、ゲスト出演とはいえ涙を流すシーンもあり、存在感を見せつけていた。いまや女優として大成した彼女が“あの少女”だと知って驚いた人も少なくないだろう。

現在ではファッションリーダーとしても多くのファンを魅了しているが、当時から目が離せない魅力を持っていたように思う。

■大ファンからヒロインへ抜擢! 『ウルトラマンゼロ』土屋太鳳さん

2009年に公開された劇場版『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で初登場したウルトラマンゼロは、歴代のウルトラマンとは少し毛色が違うヒーローだった。

ウルトラセブンの実子である“若き最強戦士”・ウルトラマンゼロは、自由奔放で強くファン人気も高い。そんな彼が出演する劇場版『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(2010年公開)で、ヒロインの惑星エスメラルダの王女・エメラナに抜擢されたのが土屋太鳳さんだ。

印象的な黒いロングヘアを染色して撮影に挑んだ土屋さん。白いドレスに身を包み、しとやかで凛とした立ち振る舞いを見せ、当時15歳とは思えない大きな存在感で作品を彩った。

とはいえ、土屋さんも当時は若手として駆け出しの時代だ。冒頭シーンでは監督の意図に沿えず何度もNGを出してしまったそうで、助監督だった近藤孔明さんから「もっともっと大きく表現していいんだよ」というアドバイスを受け、そのあとの撮影に活かしたのだという。

特撮ではキャラクターが強い印象を与えるため、人間はそれ以上に大きく表現しなければならないという近藤さんからのアドバイスは、喜怒哀楽が豊かな土屋さんの現在の演技に繋がっているのかもしれない。

幼い頃からウルトラマンシリーズが大好きだったという土屋さん。見事、オーディションでヒロイン役を勝ち取り夢を叶えた彼女は、今や多くの作品に出演する人気女優となっている。

老若男女に愛される『ウルトラマン』シリーズ。個性豊かなキャラクター、大人も楽しめるストーリーが現在でも多くのファンに愛されるゆえんだろう。

そして、そんなシリーズで初々しい姿を見せていた大物女優たち。こうして振り返ってみると、豪華すぎるキャスティングに驚いてしまう。

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