高橋洋一氏 暴言の川勝知事に呆れ「よくもったな」「静岡県民のせいでもあるけど」

高橋洋一氏

元財務省官僚で経済学者の高橋洋一氏が、6月に辞職する静岡県の川勝平太知事をブッタ斬った。

4日までに自身のユーチューブチャンネルを更新。川勝知事は1日に行った新規採用職員向けの訓示で「県庁はシンクタンクだ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」と発言。批判が殺到し、2日に6月議会で辞任すると突如表明した。

高橋氏は「すごいこと言っていてビックリした。新規採用の人もビックリするだろうな。実家が野菜作ってる方もいると思う」と感想。同知事は過去にも「県議会にはヤクザ、ゴロツキが多い」や、菅義偉元首相に「教養が低い」と発言するなど、舌禍事件が多いことで知られる。

「そういうことを平気で言う人。いろんなこと言うよな。今までこれだけ言っていて、よくもっていたなと思う」(高橋氏)

川勝知事は辞職の理由に先の失言と、リニア問題に一定のメドがついたことを挙げている。3日の記者会見では「この段階でリニアの問題が一区切りというか、ちょっと立ち止まるしかない状態になった。従来とは違うことになった」と、JR東海がリニア中央新幹線の2027年開業を断念したことがあると説明していた。

これにも高橋氏は「(延期は)この人のせいだよね。この人が5~6年前からかな、いろんなこと言ったから(工事が)はかどらなくなった。この人がいなくなったら、少なくとも前よりは良くなるだろうね」とピシャリ。

一方で川勝知事は初当選した2009年の知事選以外はワンサイドゲームの圧勝を続けており、選挙に滅法強い。

同氏からは「投票率見ると初回以外はほぼブッチギリ。これはすごいよ。すごい人気あるんだね。こういう方、静岡県で選ばれるって私にはよくわからない。民主主義と言えば民主主義だけど。考えてみると、暴言たくさん出した人を選んじゃった静岡県のせい、県民のせいでもあるんだけどね」とキワどい発言も飛び出した。

川勝知事はリニア問題で環境破壊や河川法を盾に頑なに開通に反対している。同氏は「河川法と言っているけど、国家プロジェクトだから解釈が違いますよと国交大臣がちゃんと言っていれば、川勝さんの論拠はほとんど崩れたと思う」と私見を述べた。

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