渋野日向子は終盤3連続ボギーにガックリ「集中力が切れた…残念です」

7ボギーと精彩を欠いた渋野日向子(撮影:GettyImages)

<T-モバイル・マッチプレー 初日◇3日◇シャドー・クリークGC(米ネバダ州)◇6765ヤード・パー72>

出鼻をくじかれた。今季初の予選通過を狙う渋野日向子は、前半で3ボギーのバーディなし。後半ではスタート3ホールで2バーディを奪ったが、6番からの3連続ボギーで失速。5オーバー・72位タイと出遅れた。

「風の無いコンディションでも難しいホールが多かったので、なんとか耐えて頑張りたいと思っていたんですけど…。終盤に集中力が切れて、3連続ボギーを叩いてしまった。残念です」。ホールアウト後、大会を放送するWOWOWのインタビューでそう答えた渋野。表情は冴えない。

難易度の高い3番パー4ではユーティリティでチャンスを演出。バーディを奪うなど見せ場は作ったが、「あそこで獲れるんだったらほかのところで獲れよ、って感じなんですけど…。まあ、獲れて良かったです」とやはり歯切れが悪い。

フェアウェイキープ率は78.5%と決して悪くない。ただ、55.5%だったパーオン率、そして32回だったパットが足を引っ張った。3連続ボギーは「集中力が切れた」と自覚しているだけに、「それは本当に感じました」と気持ちを切り替えることの大切さをかみしめている。

ただ、難関シャドー・クリークに手を焼いているのは渋野だけではない。ライバルたちも伸ばしあぐねて、予選カットラインとはわずかに1打差。決勝のマッチプレー進出は上位8人と狭き門だが、あすの予選を通れば少なくとも3日間を戦うことができる。

「スコアを伸ばさないといけないと思うので、できるだけ頑張ります」。そう言って練習場へと向かった渋野。今季初の予選通過を果たし、長いシーズンに向けて自信を取り戻したい。

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