2月に実家全焼 桜田マコトさん(青森・十和田市)、応援コンサートで再起の熱唱 むつグリーンホテル

盛り上がる観客と共に歌う桜田さん

 今年2月に青森県十和田市にある実家が全焼したシンガー・ソングライターの桜田マコトさんを応援しようと、むつ市のむつグリーンホテルは3月30日、同ホテルで桜田さんのコンサートを開いた。桜田さんは約130人の観客を前に10曲以上を歌い上げ、感謝とともに再スタートへの思いを強くした。

 桜田さんの実家である「桜田酒店」の店舗兼住宅は今年2月24日に火災に遭った。桜田さんによると家族は全員無事だったが、家財道具は全て燃え、桜田さんが歌手として仕事を始めてから愛用していたグランドピアノも焼けてしまったという。

 同ホテルの鷹架則子社長が桜田さんと親交があったことから、応援コンサートを企画。チケットの売り上げの半分を桜田さんに贈ることとした。

 コンサートは、桜田さんが作詞・作曲した白山台保育園(八戸市)のイメージソング「白い坂道」からスタート。自身の歌のほか、ピアノの弾き語りで松任谷由実の「卒業写真」などを歌った。桜田さんの娘とローカル歌手のメンソーレ川端さん、今千里さんがゲスト出演しステージを盛り上げた。最後は、坂本九の「上を向いて歩こう」を出演者と観客が一緒に歌った。

 桜田さんは「みんなに助けられ、応援してもらっていると実感した」と感謝。今年、歌手活動開始から30周年を迎えることから「生まれ変わった気持ちでスタートが切れる。もっともっと頑張って歌い続けたい」と語った。

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