秋元康さんがプロデュースを手がける昭和歌謡男性グループ、SHOW-WAが夢の紅白へと一歩近づきました。
現在、放送中のバラエティ番組『ぽかぽか』（フジテレビ）のエンディングで今年1月から土日以外の毎日、フジテレビ7階の屋外エリアから生歌唱を披露しているSHOW-WA。
3000人以上が参加したオーディションを経て、寺田真二郎（しんちゃん＝40歳・料理研究家）さん、山本佳志（けーしー＝35歳・元運転手）さん、向山毅（たけちゃん＝35歳・ボーカルグループSOLIDEMO元メンバー）さん、塩田将己（まさきち＝32歳・元大手企業勤務）さん、青山隼（じゅんじゅん＝36歳・元Jリーガー）さん、井筒雄太さん（つっつん＝32歳・元テレビ技術者）の6人がメンバーとして活動しています。
そんなSHOW-WAが『NHK紅白歌合戦』への出場を目指し、番組MCである神田愛花さんを、“古巣”のNHKに再びお連れしよう、というプロジェクト『愛花を紅白に連れてって！』が発足。
このたび、3月30日に「SHOW-WAイベントでファン1000人集められるか！？」がフジテレビ湾岸スタジオで行われ、予想をはるかに超える2156人のファンが集結しました。
神田愛花も鳥肌！4月以降も『ぽかぽか』出演継続決定 神田愛花も鳥肌！4月以降も『ぽかぽか』出演継続決定
前説に続き、アドバイザーの古坂大魔王さんがステージへ。さらに、記念すべき日を見届けようと神田さんも会場に駆けつけました。
いよいよSHOW-WAが会場後方の赤い幕の裏にスタンバイ。ブザーが鳴り響き、幕が落ちると、大勢のファンが声援と拍手で6人を出迎え。その光景に宙を仰ぐメンバー、瞳を潤ませるメンバーと思い思いに喜びを表現しました。
古坂さんから総動員数が2156人であることが告げられると、SHOW-WAは抱き合って歓喜。深々とお辞儀をしたまましばらく頭を上げることができず、どれほどのうれしさだったのか、痛いぐらいに伝わります。
そして、ファンの間をゆっくりと歩きながらステージへ。神田さんも「鳥肌が立ちますね」と“同志”の成功を喜びました。
ここでメンバーから挨拶が。
しんちゃん：僕はあまり感情が出ないタイプとメンバーから言われているんですけど、今日は感情があふれ出そうです。ありがとうございます。
つっつん：幕が下りた瞬間に皆様のお顔が見られて、本当にうれしかった。（涙で言葉につまりながら）今日は感謝の気持ちを皆様にお伝えしますので、一緒に楽しんでいきましょう！
まさきち：僕らはまだまだですが、一度は諦めた夢の続きを（涙）…、夢の続きを見せていただきありがとうございます。
たけちゃん：今日は朝からドキドキソワソワしていました。僕はすごく泣き虫なんですけど（涙）、3ヵ月応援してくださり、ありがとうございます。
じゅんじゅん：この3ヵ月、毎日不安でした。ほとんど寝られない日もありましたし、どうすればお客様が増えるのかなと、メンバーと話し合いながらやってきました。
このようなチャンスや素晴らしい環境を与えてくださった『ぽかぽか』スタッフの皆様には頭が上がりません。今日は全力で皆様と楽しみながら、僕らが今までやってきた思いをすべてぶつけたいと思います。
けーしー：今、夢をみているのかなっていうぐらいの状況で、幕の裏にいるときからずっと緊張していました。生きてきた中で一番幸せな瞬間です。本当にありがとうございます。
ここで古坂さんから1000人集客達成のごほうびとして、4月以降も『ぽかぽか』で生歌唱のコーナーが継続されることが発表されると、SHOW-WAはガッツポーズを掲げました。
相手を気遣うあまり、苦悩した特訓の日々を告白 相手を気遣うあまり、苦悩した特訓の日々を告白
いよいよライブ本編へ。リーダーのしんちゃんは「僕たちからお礼を伝えさせてください。このステージに立てているのは、いつも応援してくださっている皆様のおかげ。たくさんの愛をありがとう。感謝の気持ちを歌とダンスでお届けしたいと思います」とメッセージ。
最初に披露したのは秋元さんが作詞を手がけた、おなじみの一曲『君の王子様』。
続いて『真赤な太陽』、『め組の人』、『恋のダイヤル6700』などのカバーコーナーへ。
『亜麻色の髪の乙女』では、ファンの皆さんが手にしたペンライトが大きく左右に揺れ、会場をまばゆい光がつつみ込みます。
この光景につっつんは「素敵な景色をありがとう」と感激しました。
そして、ペア曲をお披露目するタイミングに。メンバーは、歌唱指導にあたったヴォーカルディレクターの菅井秀憲先生との特訓を振り返ります。
じゅんじゅんは「初めのころはお互いが気を遣い過ぎていて、さらに、僕はダンスと歌が未経験なので遠慮して自分の意見が言えず、逆に何もできない僕に彼も強く言えないという、見えない距離感みたいなものがありました。しかし、僕らが腹をわって本音を打ち明けることで新しい表現ができるようになった」と、ペアを組んだたけちゃんとの日々を回想。
まさきちは「僕たちも遠慮したり、悩んだりしましたが、菅井先生や（ダンス指導を務めたダンスエンターテイナーの）仲宗根梨乃さんからたくさんのことを学びました。それを今日、皆さんの前で披露できたらと思うので、楽しみに待っていてください」とけーしーとのチームワークに期待を。
しんちゃんは「僕たち最年長と最年少のコンビはボーカルの経験がないので、初めは自信がありませんでしたが、先生たちから『とにかく楽しんでこい』とアドバイスをいただき、根拠のない自信を身につけていこうと頑張りました。その自信を感じていただけたら」と、つっつんとともに呼びかけました。
そして、『硝子の少年』（しんちゃん＆つっつん）、『あの鐘を鳴らすのはあなた』（まさきち＆けーしー）、『SAY YES』（たけちゃん＆じゅんじゅん）をそれぞれ歌唱。
『狙いうち』でボルテージが最高潮に達したメンバーは、『DESIRE-情熱-』をノリノリのダンスを交えて披露しました。
「やっとスタートラインに立てた、6人で夢を追いかけたい」と新たに決意 「やっとスタートラインに立てた、６人で夢を追いかけたい」と新たに決意
テンションが上がったまま、メンバーからライブの感想と感謝の言葉が。
けーしー：今日を迎えるまで毎日が不安でどうなるのかわからなかった中、『ぽかぽか』のスタッフさんも一緒になって考えてくださり、つくり上げたステージです。今日、こうしてパフォーマンスできたことが本当に幸せです。
じゅんじゅん：僕たちを信じて毎日来てくださった方、そして、どんなグループなのか興味を示して来てくださった方、テレビ越しに応援してくださった方。皆様の愛を受けとって、今日は歌うことができました。
一つのゴールに到着し、また新しい場所へ向かう大事な時間が始まります。しっかりと気を引き締めて、一生懸命頑張っていきたいと思いますので応援よろしくお願いします。
たけちゃん：僕は歌うことが大好きです。3ヵ月『ぽかぽか』で生出演と生歌唱をさせていただきましたが、こんなに大勢の方が来てくださる環境は当たり前ではないと思います。
ごほうびをいただき、4月からも毎日、生歌唱させていただくことになりました。もう1回、気を引き締めて、また全力で頑張っていきたいです。
まさきち：32年間生きてきた中で、こんなにも濃くて充実した日々はなかったと思います。雨でも、強風や雪の中でも駆けつけてくださったファンの方々、今日、早い時間にも関わらず来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
僕らはまだデビューもしていませんが、今日、お客様が1000人を超えてやっとスタートラインに立てました。これからのSHOW-WAの活躍を見ていてください。
つっつん：僕はぽかぽかパークのあるフロアから、観に来てくださる皆さんの様子をよく眺めているのですが、皆さんやSNSなどで応援してくださっている方々の思いを無駄にしてはいけないと、メンバー一同走り続けてまいりました。これからもっとたくさんの場所で恩返しができるよう頑張ってまいります。
しんちゃん：僕たちのゴールは今日ではなく、まずは神田さんを紅白へ連れていくこと。これから６人でいろんな夢を追いかけていきたいと思います。
神田愛花「私を紅白に連れていくことを忘れないで」 神田愛花「私を紅白に連れていくことを忘れないで」
そして、次が最後の曲であることが告げられると、ファンからは「えーっ！？」という声が。SHOW-WAは「これが1000人の『えーっ』ですか」と、心から終演を惜しむ声にうれしさをのぞかせました。
ラストソングは、再び『君の王子様』。「♪出会ってくれてありがとう」というフレーズが、この瞬間ほどマッチしたタイミングはなかったのではないでしょうか。6人がこの日をどんなに待ちわびたのか、本気のパフォーマンスから伝わります。
すべてのステージを終え、どの顔も達成感に満ちた表情でたっぷり。ステージを見届けた神田さんは「泣いちゃいましたね。菅井先生の厳しいレッスンを毎週拝見していたので、ここ（心）に響いちゃって、それ以上のものを感じました」と瞳をウルウル。
さらに「とにかく私を紅白につれていくことを忘れないでください」と、本来の目的を茶目っ気たっぷりに念押し。
アドバイザーの古坂さんも「SHOW-WAは何だかわからないチーム（笑）。だけど、それがいい」と労いの言葉を。
最後は再び観客の間を通って会場後方の階段上へ。6人は会場の隅々を見渡すように視線を送り、大きく手を振りながら記念すべきライブを終えました。
