お腹いっぱい食べても大丈夫?知っておきたい炭水化物を食べても太らない食べ方とは?【炭水化物の話】

主食を減らす、おかずを増やす!

ダイエットに取り組んでいるものの、なかなか痩せない人は食後高血糖が起きるような量の糖質を摂っていることが原因の可能性大です。食後に血糖値が上がると、しばらくしてインスリン(血糖を一定の範囲に収める働きをするホルモン)が多量に分泌され、血液中のエネルギー源を脂肪細胞に取り込みます。

その際の急峻な血糖の下降が飢餓感をつくります。すなわち、食後の短時間で血糖値が急激に上昇したり降下したりする「血糖値スパイク」から飢餓感が生じ、さらに食べることになるのです。満腹感を得ながらダイエットを成功させるには糖質を控え、代わりに脂質やタンパク質をお腹いっぱい摂ることです。食事量を減らす必要もありません。例えば、定食でご飯を半分にし、その分、小鉢を増やすなどです。また、最近では「低糖質」をうたった食品も多く、コンビニエンスストアやスーパーで手軽に購入できますので、それらに置き換えてみるというのも、1つの方法です。

ダイエットのためにカロリー摂取を意識的に減らすと、最もエネルギー消費の大きい筋肉から落ちかねません。体重は減っても、筋肉は落ち、やがてリバウンドして体脂肪だけは着実に増えていき、美しい体型は維持できません。上手に糖質を制限し、まずは内臓脂肪を落としましょう。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟

昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。 本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。 すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。 炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。 最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。

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