脇元華 “濃紺トラス”投入でパット数激減 「ちょっとクランクがいい」

脇元華がヤマハ最終日から投入した新パター「TPトラス ミッドナイトブルー」(撮影/服部謙二郎)

◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 事前(3日)◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6535yd(パー72)

テーラーメイドの新しいパター「TPトラス ミッドナイトブルー」のツアーシーディングが、先週の「ヤマハレディース」から始まった。メーカー未発表モデルではあるが、昨年5月に出た「TPトラス」の新モデルと目され、締まった濃紺色が特徴だ。展開から1週間が経ち、選手の反応や使用状況を調査してみた。

新しいTPトラスはブレード型の「B1 TH」、ブレード型でソール幅の広い「B3 TH」、同ヘッドのセンターシャフト「B3 TC」、マレット型センターシャフト「M4 TC」の4機種をラインアップ。すべてに三角のトラスネックがつき、三角部のカーボン素材も踏襲している。

4機種がラインアップ(撮影/服部謙二郎)

前作の単なる“青バージョン”ではなく、センターシャフトモデルには改良が加えられている。これまではヘッド上部のネック部に直接シャフトが挿さっていたが、今回はシャフトがわずかに“クランク”し、ややオフセットがついている。このわずかな段差がミソで、「センターシャフトのミスヒットの弱さを軽減しています」(テーラーメイド担当者)という。

こちらは「B3 TC」。わずかにクランクしている(撮影/服部謙二郎)

その恩恵を受けたのが、「M4 TC」をヤマハレディースの最終日に投入し、「パットがすごく入ってくれました」と話す脇元華だ。最終日は7バーディ、1ボギーで「66」を出し、トップ10(10位タイ)に入った。パット数は前日「34」から「27」へ大幅に改善。「予選も通ったし気分転換で最終日に新しいパターを入れてみたんです。センターなんですけどセンターっぽくないというか。ちょっとクランクっぽくなっているのが構えやすくていいんですよね」と特徴について解説した。

脇元華の使用する「M4 TC」(撮影/服部謙二郎)

さらに、長さを34インチから1インチ短くしたことも奏功した様子。「腕からヘッドまで一直線で構えられるようになった。緩む感じがなくなりましたし、今週もコレでいきます」と、早くも新しい濃紺トラスが馴染んでいるようだ。

「M4 TC」を後方から(撮影/服部謙二郎)

脇元以外にも、佐々木しょうこが同じく「M4TC」にスイッチした模様。長らくトラスパターを使っている櫻井心那も「B3 TH」を試しているという。選手の使用感など、新しい情報が入り次第お届けしたい。(埼玉県鳩山町/服部謙二郎)

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