マスターズ勝利を目指すローリー・マキロイ B・ハーモン氏に“セカンドオピニオン”か

ローリー・マキロイがブッチ・ハーモンをセカンドオピニオンに?(撮影:GettyImages)

マスターズ勝利を目指すローリー・マキロイ(北アイルランド)が変えたのはマスターズへの入り方だけではない。

1週間前の3月27日(水)、マキロイの姿はラスベガスにあった。見送る3歳の娘、ポピーちゃんに「パパはゴルフレッスンを受けに行くんだよ」と言って、フロリダ州の自宅を出たとポッドキャストで語っている。実際にマキロイは時折ハーモン氏から師事を受けている。「2,3年に一回くらいかな、『ヘイ、ブッチ、会いに行ってもいいかな?スイングを見て欲しいんだ』という感じでね」。ポピーちゃんは「ダディ、もうゴルフの仕方は知っているでしょう?」と返したという。「名言だったね」と笑いながら話した。

今年81歳を迎えるハーモン氏は、これまでタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン(ともに米国)、アーニー・エルス(南アフリカ)、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)など名だたるトッププレーヤーのスイングコーチを努めてきた。現在はツアーへの帯同からは引退しているが、まだラスベガスの練習施設でリッキー・ファウラー(米国)などのスイングコーチを務めている。

一方のマキロイは幼少の頃からマイケル・バノン氏がスイングコーチを務めてきた。一時は離れたこともあったが、現在も必要に応じて北アイルランドから米国へと飛んでくるという。

マキロイは今週のバレロ・テキサス・オープン(4月4日開幕)を前に、「ブッチに会ったよ。14歳で初めて会って以来、ずっと良い関係。フロリダシリーズではうまくプレーできたなかった。だから“セカンドオピニオン”を聞きたかったんだ。アイアンショットでいくつかミスがあったから何か調整が必要だった。2つめの『目』で見てもらいたかった」という。「すごく良い調整ができた。貴重な旅だった」とマキロイは“キャリアグランドスラム”に万全で臨む。(文・武川玲子=米国在住)

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