堆肥化可能なタオル、婚姻届提出で贈呈 京都のごみ収集業者が寄贈

中小路市長(左)に堆肥化が可能なタオルを手渡す今井社長=長岡京市役所

 ごみ収集事業者の長岡美装社(京都府長岡京市長岡1丁目)が、堆肥化が可能な植物由来繊維のタオル640セット(2枚1セット、256万円相当)を市に寄贈した。市は1日から婚姻届を提出した人に贈り、脱炭素社会の実現へ協力を呼びかけている。

 タオルは、村田製作所などが共同出資する「ピエクレックス」の開発した繊維で作られている。市は昨秋、この植物由来の繊維を使った衣類などについて、堆肥化ルートづくりに向けた協定をピエクレックスと締結した。堆肥化を進めることで、廃棄衣料による環境負荷を減らし、温暖化防止を目指している。

 長岡美装社は、市などの取り組みに共感。自社の作業着を同繊維の製品に変更したほか、タオルの寄贈を提案した。市内の婚姻のおおむね2年分に当たる。

 市役所で行われた贈呈式には、長岡美装社の今井孝一社長と村田製の戸井孝則執行役員、ピエクレックスの玉倉大次社長らが出席した。今井社長が市の名前を入れたタオルを中小路健吾市長に手渡した。

 今井社長は「このタオルが市の目指す2050年のゼロカーボンシティー達成へのきっかけとなってほしい」と話した。

【地図】京都府長岡京市

© 株式会社京都新聞社