吉田正尚が4打数1安打「ボールがよく見えていた」レッドソックスは1―0で辛勝

吉田正尚(ロイター=USA TODAY Sports)

【米国カリフォルニア州オークランド3日(日本時間4日)発=カルロス山崎通信員】レッドソックスの吉田正尚外野手(30)はアスレチックとのデーゲームに「5番DH」で先発し、4打数1安打で打率は2割5分で変わらず。レッドソックスは10安打を放つも4つの併殺打に加え、守備ではミスも目立ち、コーラ監督は「いい野球ではなかった」と振り返ったが、5回無失点の先発ピベッタら5人の投手陣が無失点に抑え、1―0で勝って4連勝。吉田は試合後、「勝ったから良かった。みんな個々の課題があると思うし、そこに向き合って1年間戦うだけ」と話した。

この試合でアスレチックスの先発右腕ストリプリングと3度対戦した吉田。2回の第1打席はカウント2―1からの4球目、外角に外れていく82マイルのチェンジアップにバットが止まらず、力のない左飛に倒れる。4回、先頭カサスが中前打で出塁し、無死一塁で迎えた第2打席はカウント1―2からの4球目、86マイルの甘いスライダーを逆方向へライナーで弾き返す左前打を放ってチャンスを広げると、続くラファエラの中前打で満塁、7番バルデスの右犠飛で1点を先制。これがこの試合唯一の得点となる。

6回二死で迎えた第3打席はカウント1―2からの5球目、低目に来た86マイルのスライダーを角度を付けて投手方向に打ち返すも、二塁ベース寄りに大きくシフトを敷いていたアレン遊撃手の守備範囲で遊ゴロと凡退。9回先頭で迎えた第4打席は3番手右腕ケリーに対しフルカウントからの6球目、84マイルのスイーパーが高めいっぱいに入り見逃し三振に倒れた。

この打席で一度もスイングしなかった吉田は、本音を隠さず「ああいう高め(のコースギリギリ)の変化球は打ちづらい」と振り返った一方、「バックドアで見切るのが早かったかもしれない。手は出していいところだった」と反省した。

ただ、全体的に打撃の内容については「今日は引きつけてしっかり、重心も少し落としながらボールがよく見えていた」と語り、「実戦で投手(の状態がこれから)が上がっていく中で、結果うんぬんもあるが、しっかりと内容は(求めながら)引き続きやっていきたい」と意気込みを語った。

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