ロート製薬がシンガポールの漢方薬製造企業買収、三井物と 約880億円

Atsuko Aoyama

[東京 4日 ロイター] - ロート製薬は4日、三井物産などと共同で、シンガポール漢方薬製造販売企業のユーヤンサン(EYS)の普通株式約86%を取得すると発表した。取得後、残り14%を対象に強制的公開買い付けも実施する。取得の総額は約8億シンガポールドル(約880億円)。

株式取得はロート製薬と三井物産が共同出資するシンガポールの特別目的会社(SPC)が実施。一連の取引でEYSの株式100%を取得した場合、実質持ち株比率は三井物が約30%、ロート製薬が約60%、創業家はSPCへの再投資を通じ、約10%となる。

発生する見込みののれんの金額やロート製薬の業績への影響は、現在精査中としている。

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