パリ五輪最終予選はIW外! 山本NDが感謝&お願い「サポーターの皆さん、自分のチームの心配もあると思いますが…」

日本サッカー協会は4月4日、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップに臨む、U-23日本代表のメンバーを発表。FC東京から野澤大志ブランドン、松木玖生、荒木遼太郎の3人を選出したほか、大学生の内野航太郎(筑波大)をサプライズ招集した。

大会がカタールで開催される時期は、インターナショナルウィーク(IW)外。通常通りJリーグなどが開催されるため、今回の招集にあたっては、各クラブの協力が不可欠だった。

同日のメンバー発表会見の冒頭、大岩剛監督と共に出席した山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、感謝の思いを次のように伝えた。

「こういうイレギュラーな形で4月、前例のない時期に、しかも中東で予選があり、本当に厳しい予選が想像されます。そんななか、各クラブ、Jリーグ、大学連盟、様々な関係者の皆さんにご協力をいただいて、選手を招集できました。まずはご協力いただいた全てのクラブ、連盟の皆さん、本当にありがとうございました。感謝を申し上げます。

シーズン中にこういう予定があり、サポーターの皆さん、自分のチームの心配もあろうかと思いますが、今回選出させていただいた選手たちに是非、力を注いでいただきたいです。今回、中東での開催で、1月のアジアカップもそうでしたし、本当に政治的な情勢もあって、我々にとっては本当のアウェーの厳しい戦いが待っています。日本から、そして現地から、このオリンピックチームをサポートして、エネルギーをいただけたらと思っています」

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山本NDは会見の最後に改めてメッセージを発信。「カタールに1人でも多くの皆さんに来ていただいて、メディアの皆さんの力も是非お借りしないと、厳しい予選なので、日本サッカー全体でエネルギーを貰えるようにご支援いただけたらなと。テレビで見ている皆さんの応援が本当に力になりますので、この場を借りてよろしくお願いしたいと思います」と訴えた。

カタールで開かれる運命の最終予選は、4月15日に開幕。日本は16日に中国、19日にUAE、22日に韓国と対戦する。2位以上になれば決勝トーナメントに進み、最終的に上位3か国が大舞台の出場権を手に。大会4位となった場合は、大陸間プレーオフでギニアと対戦する。大岩ジャパンはチーム一丸で、8大会連続でオリンピック出場権を掴めるか。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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