西区 かるたで今昔を知る 歴史や魅力を後世へ 横浜市中区・横浜市西区

西区内のスポットの今と昔を知ることができる「西区今昔かるた」がこのほど完成した。3月28日には西区役所で菊地健次区長への報告会を実施。4月上旬から区内の施設で貸し出されるほか、区のホームページからダウンロードできる。

かるたは「あ」から「わ」までの44札。絵札には写真が使われており、藤棚商店街や浅間神社、みなとみらいなど、区の魅力的なスポットがそろう。表には「今」、裏には「昔」の写真を使い、見比べることで遊びを通して楽しく今と昔の様子や違いが分かるようになっている。

作成したのは生涯学習講座「写真で西区の今昔を学ぼう」の受講生12人。5回の講座で、区に縁の深い講師から写真を通して鉄道や企業と共に歩んできた歴史を学んできた。

絵札の写真は受講生や区の職員が実際に撮影。昔の写真などは各施設へ提供を依頼した。

受講者それぞれが一押しのスポットを出し、全員で考え作り上げたというかるた。読み札の作成には頭文字が重なるなど苦労もあったが、「熱が入った話し合いは楽しかった」と振り返った。

報告会では受講者がおすすめの札を紹介。区内在住の吉田左知子さんはランドマークをあげた。子どもが通っていた幼稚園の園庭から建設過程を見ていたといい「子の成長が重なり、自分の子どものようです」と感慨深げに話していた。

生まれも育ちも西区の山上薫さんは「受講して初めて知ることがたくさんあった。子どもたちに西区の発展の歴史を知ってもらえたら」と後世への思いを口にした。

区内施設で貸し出しも

完成したかるたは区役所1階のにしとも広場、地区センター、コミュニティハウスなどで4月上旬から貸し出され、実際に遊ぶことができる。また、5月26日には西地区センター=西区岡野=で体験会も。参加者にはかるたがプレゼントされる。申し込み・問い合わせは西区役所地域振興課【電話】045・320・8390。

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