紙皿とバケツでドラム 自由な発想で音作りも 沖縄・うるま市の小学生

楽器作りや音作りに取り組んだ児童ら=3月4日、うるま市立南原小学校(同校提供)

 うるま市立南原小学校(新城剛校長)の3年生47人が3月4日、一般社団法人「たよなん」(東京都港区)代表の平井基介さんによる「モノづくり(PBL)授業」を受けて楽器作りや音作りに取り組んだ成果を発表した。

 児童は「表現したい音作り(楽器作り)」をテーマに、理科や国語、音楽や図工など2~3月に10時間の授業で横断的に学習した。ペットボトルなど身近な材料で楽器を作り、校内を散策して聞こえた自然の音を参考に自分たちの音作りに取り組んだ。

 最終日は、平井さんとオンラインでつないで、7グループごとに作品を発表。数本の空き缶に異なる量の水を入れ、響きの違う音を表現するなど、自由に発想を巡らせた作品があった。

 紙皿やプラスチック製のバケツでドラムを制作した宮城陸さん(9)は「音探しから作品の制作まで、グループで取り組んで楽しかった」と笑顔だった。

 たよなんは、多様な世界や経験、考え方や楽しみ方を伝えることを通して、子どもたちが社会と関わる機会を提供する事業を展開している。

 発表の様子をソニー教育財団の本村勇人さんが参観し、「何度もチャレンジしている様子がよく分かった」などとたたえた。(与古田徳造通信員)

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