21歳バースデーに“敗れた相手”と野球観戦 竹田麗央の「推し」は怪物ピッチャー

竹田麗央は21歳初戦で初優勝なるか(撮影/亀山泰宏)

◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 事前(4日)◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6535yd(パー72)

前週「ヤマハレディース」最終日に単独首位スタートから初優勝を逃した悔しさは、ひと晩寝て起きたら「そうでもなかった」と笑う。竹田麗央はヤマハが今季5戦目で3度目の最終日最終組だった。昨季に比べて精度が上がったと胸を張るショートアイアンを含め、ショットの安定が成績に直結しているからこそ、「切り替えて、また今週頑張りたい」としっかり前を向ける。

敗れた2日後、4月2日が21歳のバースデーだった。ブランド物のTシャツをプレゼントしてくれた小祝さくらと一緒に埼玉・ベルーナドームでプロ野球観戦へ。ヤマハで敗れた相手である前に、仲の良い先輩。西武ライオンズの相手、オリックス・バファローズは2人の好きなチームでもある。

イチ押しは山下舜平大投手。最速160km/hを誇り、“新怪物”とも称される21歳。翌日3日の先発登板と重ならなかったことだけは残念でも、「(誕生日)ケーキも食べてないですけど、野球が見られたので良かった」と大満足の一日になった。

届きそうで届いていない初優勝に対する意識は、昨年から明確な変化があるという。「去年も優勝したかったんですけど、そこまでできるとも思っていなかった。最近は『できる』と思っている。そこは去年と違うのかな」。あとは、自分から崩れていると分析する最終日も攻め抜くことができるか。今週も培ってきた自信を胸に臨む。(埼玉県鳩山町/亀山泰宏

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