統合作戦司令部の創設、審議入り 防衛相「日米間の連携一層強化」

衆院本会議で答弁する木原防衛相(壇上)=4日午後

 陸海空3自衛隊を一元的に指揮する常設組織「統合作戦司令部」の創設を柱とした防衛省設置法などの改正案が4日、衆院本会議で審議入りした。政府は今国会で成立させ、2024年度末の発足を目指す。米政府も自衛隊との相互運用性を高めるため、在日米軍司令部の機能強化を検討中。木原稔防衛相は本会議で「日米間の連携を一層強化させる」と表明した。

 自衛隊の活動は従来通り、日本の主体的な判断の下に行うと強調。「自衛隊と米軍はおのおの独立した指揮系統に従って行動する」と説明した。

 情勢の推移に切れ目なく、機動的に対応するのが目的。トップには陸海空幕僚長と同格の将官「統合作戦司令官」を置く。

© 一般社団法人共同通信社