新日本が今年の『G1』日程を発表! 概要改訂なるか? 辻陽太は内藤哲也との前哨戦制すも余裕は奪えず…

新日本プロレスは『Road to SAKURA GENESIS 2024』4月3日、東京・後楽園ホール大会を開催。真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 34』の全日程を発表し、場内は大いに盛り上がった。

『G1 CLIMAX 34』全日程
7月20日(土)大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
7月21日(日)大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
7月23日(火)広島・広島サンプラザホール
7月25日(木)香川・サンメッセ香川
※『G1』初開催
7月27日(土)長崎・出島メッセ長崎
※『G1』初開催
7月28日(日)福岡・福岡国際センター
7月29日(月)福岡・福岡国際センター
7月31日(水)山口・KDDI維新ホール
※『G1』初開催
8月3日(土)大阪・大和大学 大和アリーナ
※『G1』初開催
8月4日(日)愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)
8月6日(火)東京・後楽園ホール
8月7日(水)東京・後楽園ホール
8月8日(木)神奈川・横浜武道館
8月10日(土)宮城・ゼビオアリーナ仙台
8月12日(月)新潟・アオーレ長岡
8月14日(水)静岡・浜松アリーナ
8月15日(木)千葉・幕張メッセ 国際展示場9ホール
※『G1』初開催
8月17日(土)東京・両国国技館
8月18日(日)東京・両国国技館(優勝決定戦)
以上、全19大会。

今年の開幕戦は、ここ数年行なわれてきた北海道立総合体育センター(北海きたえーる)ではなく、7月20日、21日に大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)2連戦から幕を開ける。
その後、広島、香川、長崎を経て、福岡国際センター2連戦で折り返しを迎えて、山口、大阪、愛知、そして後楽園ホール2連戦から終盤に突入。毎年恒例の8月8日の横浜、仙台、新潟、浜松、幕張、最後は今年も両国国技館2連戦で夏男が決まる予定だ。

また優勝者には、来年1月4日に開催濃厚な東京ドーム大会のメインイベントで、IWGP世界ヘビー級王座への挑戦権が与えられるのではないかと予想している。昨年は内藤哲也が優勝し、今年の1月4日に行なわれた東京ドーム大会では、IWGP世界王者のSANADAに挑戦。見事王座奪還に成功している。
そんな昨季王者の内藤が、大幅に変更された『G1』の開催概要について持論を展開した。昨年の『G1』は4ブロック、計32選手という大規模で行なわれ、試合時間も30分1本勝負から20分1本勝負に変更されたため、時間切れとなり、引き分けに終わる試合も多く、2ブロック、計8選手で行なわれた第1回大会のように、最強戦士決定戦の名に相応しい厳選した人選とルールの改訂を求める声も多い。

しかし近年は、地方では滅多に組まれないシングルマッチが多数実現することも醍醐味の一つになっているのは間違いなく、今年はどのような形で開催されるのか注目だ。

また、この日のメインイベントでは『SAKURA GENESIS 2024』4月6日の東京・両国国技館大会で、IWGP世界ヘビー級王者の内藤に『NEW JAPAN CUP』覇者の辻陽太が挑戦する前哨戦として、内藤&高橋ヒロムと辻&BUSHIによるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン同門対決が実現する。

試合はBUSHIがヒロムをブシロールで丸め込んで3カウント。辻は内藤の前に仁王立ちして不適な笑みを浮かべていた。辻をはじめ、海野翔太、成田蓮、プロレスリング・ノアの清宮海斗といった新世代は昨年の『G1』で決勝トーナメント進出を逃しており、この夏に向けて4月6日に行なわれる両国大会の結果が上村優也も含めた新世代に与える影響は大きい。

バックステージで内藤は「2021年8月1日、辻陽太(海外)壮行試合以来、約3年8か月ぶりに辻陽太と対戦したわけで…辻陽太が今年の『NEW JAPAN CUP』で優勝したことが、偶然じゃなく必然だったって、対戦してみて改めて感じましたよ。3日後の4月6日、両国国技館にて、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン同士のIWGP世界ヘビー級王座戦が開催されるわけですが、ここで陽太の勢いを止めてこそ、われわれロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、そして内藤哲也、そして辻陽太のためになると思うんでね。全力で、今の辻陽太の勢いを止めてみせますよ」と余裕の表情を崩さなかった。
これに対して『NEW JAPAN CUP』の優勝トロフィーを抱えて現われた辻は「なぁ、内藤哲也。今のお前の心の声を教えてやるよ。『辻陽太の壮行試合の相手が俺でよかったな』と思ってんだろ? 俺もそう思うよ。内藤哲也、俺は“5.5万いいね”達成できなかったけれども、お前と壮行試合で戦えたことが悔しかったんだ。でも、今となれば、その“点”がこうやって“線”となって繋がった4月6日の両国が、楽しみで仕方がない。でもさ、こんな時こそ“あの言葉”を思い出さなきゃいけないんだろ?」ニヤリと笑って立ち去っていった。

辻にかかる期待は大きい。しかし、前哨戦で内藤の余裕を奪えなかったことで、当日どんな結末が待っているのか、全く予想できない展開となりそうだ。

◆新日本プロレス◆
『Road to SAKURA GENESIS 2024』
開催日時:2024年4月3日
開催場所:東京・後楽園ホール
観客動員数:1195人
▼タッグマッチ(30分1本勝負)
内藤哲也&●高橋ヒロム(14分32秒 ブシロール)辻陽太&BUSHI○

文⚫︎どら増田

© 日本スポーツ企画出版社