ファン待望「こんぴら歌舞伎」 5年ぶり復活、お練り活気

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」開幕を前に、人力車に乗って「お練り」をする松本幸四郎さん(中央)=4日午後、香川県琴平町

 香川県琴平町で「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が5年ぶりに開幕するのを前に、出演者が顔見せする「お練り」が4日、同町で開かれた。松本幸四郎さんや中村雀右衛門さんら看板役者が人力車に乗って金刀比羅宮の表参道や商店街を行進。セレモニーで松本さんが「帰ってまいりました!」と声を上げると、復活を待ちわびた観客が熱っぽい拍手で応えた。

 こんぴら歌舞伎は、現存する日本最古の芝居小屋である「旧金毘羅大芝居」(金丸座)で5日開幕する。「伊賀越道中双六 沼津」などを上演し、千秋楽は21日。

 1985年から毎春開催されてきたが、新型コロナウイルス禍で2020年以降、中止が続いていた。

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