横浜翠陵高校野球部 部員が児童に投球指導 いぶき野小学校で交流 横浜市緑区

小学生に投球フォームを指導する高校生たち

横浜翠陵中学・高等学校の硬式野球部に所属する高校生25人が3月28日、いぶき野小学校を訪れ、同小学校放課後キッズクラブを利用する児童約50人に投球を指導するなどして、子どもたちとの交流を深めた。

同部の田中慎哉監督によると、この企画は「SuiryoBaseballChallenge〜出前授業〜」と題して実施したもの。この日はまず、校庭に集まった部員たちと児童が、おにごっこに似た「バナナおに」という遊びなどを通じて交流した。子どもたちは元気良く走り回って部員を追ったり、追い駆けられたりして、次第に高校生と打ち解けていった。

その後、数人ずつのグループに分かれた児童たちは、グループごとに互いに向かい合い、部員の指導でキャッチボールを楽しんだ。部員たちは「ボールの握り方はこうだよ」「おっ、ナイスキャッチ!」と声を掛けながら、投球フォームなどを教えていた。

日頃から地域の野球チームで練習に励んでいるという小学生の男子は「キャッチボールが一番楽しかった。投げ方が完璧だって言ってもらえてうれしかった」と話していた。

同部のキャプテンを務める阿部遙輝(はるき)さんは「自分が小学生だったときの気持ちを思い出した。子どもだけでなく、部員たちも一人ひとり楽しそうだった」と語った。

この日、同部員たちは十日市場小学校も訪れ、児童たちと交流を深めた。田中監督は「交流を通じて一番成長させてもらっているのは高校生の方。野球の魅力を伝えることで、自己肯定感を高めることにつながっている」と振り返った。

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