津波警報の避難時、米軍基地を通り抜け 嘉手納や普天間など 災害協定の一環

(資料写真)米軍嘉手納基地

 沖縄県内に発令された津波警報を受けて在沖米軍は3日、住民が通って高台に移動できるよう、嘉手納基地と普天間飛行場、キャンプ瑞慶覧を避難経路として開放した。各基地に隣接する宜野湾市と北谷町、米軍による災害協定の一環。嘉手納基地第18航空団によると午前9時22分、北谷町砂辺側の第1ゲートと沖縄市の沖縄アリーナ近くの第5ゲートを開放した。

 宜野湾市によると、普天間飛行場では大山ゲートから佐真下、野嵩の両ゲートと、キャンプ瑞慶覧の北前ゲートから海軍病院側のゲートをそれぞれ開放した。住民らが車や徒歩で避難する姿が確認された。

 北谷町から車で国道58号を北上中、津波警報を知った運天常椰(しょうや)さん(27)=同町=は「基地の中を通り抜けることで、海沿いを避けて避難することができてよかった」と安堵(あんど)した。

 関係者によると、津波警報で米軍機の離着陸を含む基地の運用については影響はなかった。(中部報道部・砂川孫優)

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