救急医療の将来を考える会が会合 体制強化へ今年度中に提言 行政や医療機関に 福島県郡山市

あいさつする土屋会長

 福島県郡山市の医師や市、消防の関係者でつくる「市救急医療体制の将来を考える会」は、体制強化に向けた行政や医療機関への提言を2024(令和6)年度中にとりまとめる。3月29日に市保健所で開いた会合で、広報活動実施要領を決めた。

 搬送者増加や医師不足など救急医療を取り巻く課題を踏まえ、関係者が連携した打開策を提言に盛り込む。次回以降、重点項目の協議などを進める。

 広報活動実施要領では救急医療の現状と課題を市民に周知するシンポジウムの開催、セーフコミュニティー活動や郡山地方広域消防本部「予防救急プロジェクトチーム」との連携、こおりやま広域連携中枢都市圏としての議論などに取り組むとした。

 約20人が出席し、土屋繁之会長(郡山医師会長)が「地域住民に救急を守る気持ちを持ってもらえるよう広報活動に力を入れたい」とあいさつした。市が2次救急病院補助事業の内容を説明した。病院経営の厳しさ、医療従事者の確保、消防との連携などを論点に意見を交わした。

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