アニメ『俺だけレベルアップな件』“厨二心”くすぐる最終回!大興奮のアニメ勢に原作勢から更なる朗報「面白いのはこれからだぜ」

3月30日(土)よる12時より、アニメ『俺だけレベルアップな件』最終 第12話「Arise(起きろ)」が放送された(TOKYO MXほか)。激戦の末に騎士団長 紅血のイグリットを退けた主人公・水篠旬(みずしの しゅん)は、回復もできない危機的状況の中で更なる鎧の軍勢と交戦。幾度となく諦めかけながらも、“人類最弱兵器”と揶揄(やゆ)された過去に打ち勝たんと拳を振るい続ける。生き抜いた先に【影の君主】となった旬は、その“力”で“騎士団”を支配下に置くのだった…。イグリットが跪(ひさまず)き忠誠を誓うシーンではSNSも「かっこいいよおおお軍ができたぁ!!」「新たな王に使える死者の騎士達…厨二心がくすぐられる」と大興奮。さらに放送後“第2期”の制作が決まったことも明かされると、“原作勢”からは「やっと俺レベが”始まった”!!」「この作品はここからが本番だからうれしすぎる」「俺レベが面白いのはこれからだぜアニメ勢よ」と、更なる盛り上がりを見られるであろう続編を心待ちにする声が飛び交った。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆過去との対峙(たいじ)

騎士団長 紅血のイグリットに辛くも勝利した旬は、今も戦いの渦中にいた。“転職クエストは今から始まる”というウィンドウの知らせとともに、突如として鎧(よろい)モンスターの軍勢が現れたのだ。ウィンドウには何やら『交戦時間の長さ』『ポイント』『上位クラス』といった文字が並んでいたが、細かく確認している暇はない。小さなゲートから次々と湧いてくる“ナイト”たちは一様に頑丈で、“剣”での攻撃が通じないばかりか、まれに紛れている魔法使いのモンスターによってこちらの“隠密スキル”は封じられてしまった。

ステータスの疲労度は87を示し、1万以上あったHPは残り632。終わりの見えない闘乱のなか、旬は心の内で歯を食いしばる。「(…ずっと底辺にいた。誰よりもそのみじめさを知っている。それでも、“頂点へ”の憧れを捨てきれなかった!)」。殴り疲れた手の甲は気づけば血だらけ。皮は裂け、肉はむき出しだ。……ふと、“誰か”の声が、『自業自得だ』と哀れむ声が聞こえた気がした。旬はすぐに気づく。その正体は、“人類最弱兵器”と呼ばれた自らの幻影であることに。

幻影の声に思わず息をのむ旬 “あの頃”の自分は何を語りかけてくるのか

『どうしてわざわざ危険な道を進もうとするんだよ。E級だったお前がそこまで成長できたんだ。それだけでも十分だと思え』。幻影の言葉はまるで嘲笑(ちょうしょう)だった。この瞬間もナイトたちの攻撃を受け続ける旬を、 “変わったのは外見だけ”と、“結局、また死にそうだ”と、過去の自分がただただ見下し続けてくる。隙をつかれた旬はナイトの攻撃で顔面を地面にたたきつけられ、意識は朦朧(もうろう)。それを見た幻影は『覚悟なんて自分勝手な言葉でイキった結果がこれだ』と、なおも吐き捨てる。

…旬はふとあの“二重ダンジョン”での最後を思い出す。「(結局、同じ…?あの時と…)」。倒れた旬に剣を振りかざすナイトが、“あの時”自分にとどめを刺そうとした石像の姿と重なった…その時……。突如ウィンドウの”警告音“が鳴った。ぼやけた視界に“デイリークエスト““ペナルティ”の文字が映る。ナイトが剣を振り下ろした次の瞬間、旬は見覚えのある広大な砂漠にいた。

以前にも一度飛ばされたペナルティゾーン(画像は第3話より引用)

腕立て100回、腹筋100回、スクワット100回、ランニング10km。それらを毎日日付が変わるまでにこなさなければ強制的に“砂漠空間”へと飛ばされてしまうデイリークエスト。このペナルティゾーンには巨大なムカデモンスターが巣食っており、“罰”として4時間生き延びなければ脱出することができない。しかし、今回ばかりは“ナイスタイミング”。ここではいつも通り【ストア】も使用することができ、“レベルアップ時の回復”も適用される。

以前は逃げることしかできなかった“大ムカデ”たちも、今の旬の敵ではなかった。時間経過とともに、多足類の屍(しかばね)が積み重なっていく。“4時間”のうち残り時間を10分以上残し、装備を整える余裕さえあった。旬はストアで鎧型モンスターに25%の追加ダメージ与える短剣【ナイトキラー】を購入したほか、イグリット戦で手に入れた“ルーン石”からテレキネシスのようなスキル【支配者の手】を得た。「…今、準備して置けるのはこのくらいだな」。そうして旬は、再び“鎧の軍勢”が待つ転職クエストの場へと戻るのだった。

ペナルティゾーンへ飛ばされる前までに負った傷は全て回復 仕切り直した旬は攻略の糸口を探り始める

◆転職

“ムカデ戦”の結果レベル50の大台へ到達した旬は、ナイトキラーの効果も相まって次々に敵を倒していくと、その中に“6体の魔法使い”がいることに気づく。奴らは“安全地帯”から召喚魔法を唱え、小さなゲートから鎧のモンスターをわらわらと生み出していた。「(…となれば、狙うは!)」

魔法使いを標的に、旬は戦い方を変えていく。ナイトたちの背後に隠れる魔法使いを、投げた短剣で仕留めてはスキル【支配者の手】で武器を回収。時にはその“3本目の手”で敵を鷲づかみ、周囲の敵ごとなぎ倒していく。いつしか場には静寂が戻り、ウィンドウの“交戦時間”は『04:29:16』でカウントを止めた。全てのモンスターを倒したことで転職クエストは終了。ウィンドウには“転職”に関する説明が表示されたが、その内容はどこか不可思議なものだった。

“獲得したポイントによってはさらに上位クラスの職業に転職できます”
“転職クエストでの活躍を分析し、職業を与えます”
“プレイヤーは強くなることを常に望み、仲間に頼らずとも道を切り開く力を欲しています”

イグリットとの激戦、鎧の軍勢との消耗戦… 転職クエストを成功させた旬にもたらされる恩恵とは…(画像は第11話より引用)

「…待てって、なんだよこれ!これが俺の職業…?」。ウィンドウに表示された【ネクロマンサー】の文字に、旬は驚きを隠せない。ネクロマンサーといえば、アンデッド系モンスターを召喚して使役する“魔法系”の職業。これまで筋力のステータスを伸ばし、【殺気】や【隠密】のスキルで戦ってきた旬にとっては思いもしない結果だった。未知数すぎる“リターン”に、旬は思わずこれを拒否するが、ウィンドウには続けて、ネクロマンサーが“隠し職業”である旨が表示される。まるでこの【システム】が、その職業を強く薦めるかのように…。

旬は思わず頭をかいたが、同時に“面白い”と思った。先ほど戦っていた魔法使いたちの“召喚”もいわばネクロマンサーのそれと同じ。奴ら自身に戦う力はなかったが、自分にはある。職業もステータスの一つなら、レベルアップとともにその能力も強化されていくはず、と…。「(いいだろう…!)」。旬はネクロマンサーになることを受け入れ、ウィンドウの“イエス”を選択。突如足元から吹き出した黒い影が、竜巻のように大きな渦を描いていった。

右京隼人たちとの戦いでも“黒い影”のようなものを纏(まと)うことがあったが…(画像は第6話より引用)

◆影の君主

旬の全身にまるで染み渡るように吸い込まれていく影。それらはやがて球体の体を成し、そしてはじけ飛ぶ。見ると、ウィンドウには“ネクロマンサーから【影の君主】に転職しました”との表示が。どうやら今回の戦いぶりを評価され、さらなる上位クラスへと転職できたようだ。

…ふと、悲鳴のような音が聞こえてくる。それはまるで苦痛を訴えているようだった。周囲に目をやると、転がった鎧の残骸から黒い影が漂っている。その頭上には、“スキル【影の抽出】可能”とのウィンドウ。旬は少し考えた後で、「起きろ(Arise)」と“命令”するのだった。

目の前に広がる光景に、思わず笑みがこぼれる。倒したナイトたちが“影”を纏(まと)って次々と起き上がってくるのだ。ウィンドウによれば、彼ら“影の兵士”にはそれぞれ等級が存在し、所持し続ける限りいつでも呼び出せるという。「(…もしA級やS級の影が抽出できて、その強さが生きていた時の強さに影響されるのなら…」

圧倒的強者として立ちはだかったイグリットを使役できるとしたら…(画像は第11話より引用)

旬は振り返り、倒れたままの騎士団長イグリットの前に立つと、「起きろ」と呼びかけた。だが、イグリットの影ははじけるように旬を通り過ぎて行く。相手の“強さ”によっては抽出に失敗することもあるようだ。もう一度、声を掛ける。が、結果は同じ。かたくなに拒むイグリットに、旬は思いの丈を伝える…。

「“王”の帰りを待っているのか。いつ戻るかも分からない王を…。騎士団長イグリット、あんたは武人だ。剣で切り伏せることこそ本懐のはず。こんなカビ臭いところでその剣をさび付かせていいのか?剣を捧げる相手が必要だというなら俺に仕(つか)えろ。いなくなった野郎の椅子なんか守ってないで、目の前にいる俺を守ってくれ」

そして三度(みたび)、呼びかける。「起きろ」。イグリットの骸(むくろ)から吹き出した影は、まるで咆哮(ほうこう)のような轟音(ごうおん)を響かせながら膨張し、やがて深紅のマントを翻(ひるがえ)した。イグリットを筆頭に、ナイトたち“亡者の軍”が一斉に旬に跪(ひざまず)く。その圧巻な光景を見て、旬は「よろしく頼む」と誇らしげに笑うのだった。

一方その頃、S級ハンターの最上たちは架南島(かなんとう)の調査へ。発見した“羽蟻(あり)”のようなモンスターに驚くシーンで第1期の幕は下ろされた(画像は第11話より引用)

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画像提供:©Solo Leveling Animation Partners

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