英総合PMI、3月改定52.8 サービス部門鈍化も景気後退脱却へ

David Milliken

[ロンドン 4日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSがまとめた3月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.8と、前月の53.0から低下した。速報値の52.9から下方修正された。

サービス部門の鈍化が背景。ただ、景気後退(リセッション)からは脱却できそうだ。

S&Pグローバルの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「3月の堅調な成長率は、英経済がサービス部門の回復を背景に昨年の浅い景気後退から脱却するとの見方を強めるものだ」と指摘。

「高インフレと高金利で顧客の予算が制約されているにもかかわらず、企業や個人の支出が好転しているとの回答が再び寄せられた」と述べた。

サービス部門PMI改定値は53.1で、4カ月ぶり低水準。速報値は53.4だった。

サービス部門の鈍化を製造業がほぼ補う形となった。今週発表された3月の製造業PMIは速報値の49.9から50.3に上方改定され、2022年7月以来初めて好不況の節目である50を上回った。

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