伊3月サービスPMIは54.6、1年ぶり高水準 新規事業が増加

[ローマ 4日 ロイター] - 4日発表された3月のイタリアのHCOBサービス部門購買担当者景気指数(PMI)は54.6と、2023年4月以来の高水準となった。新規事業の増加が寄与した。

好不況の分かれ目となる50を上回るのは3カ月連続。ロイターがまとめたアナリスト予想の53.2も上回った。2月は52.2だった。

HCOBのエコノミスト、タリク・カマル・チョードリー氏は「伸び悩むイタリア経済にとってサービス業が原動力になることを意味する」と語った。

3月のサービスPMIは「注目すべき急上昇」とする一方で、イタリアの第1・四半期の国内総生産(GDP)成長率は「ゼロをわずかに上回る」程度にとどまると予想した。

新規事業指数は2月の53.3から56.6へ大幅に上昇し、21年8月以来の高水準となった。雇用指数は52.8から52.4へと低下したが、なお50を明確に上回った。

サービス業と製造業を合わせた総合PMIは53.5と、2月の51.1から上昇し3カ月連続で50を上回った。

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