物流の2024年問題対策で八戸貨物駅に「積替ステーション」 トラックの荷物を鉄道用コンテナに積み替え負担軽減に

「物流の2024年問題」の対策に向けて、八戸市の貨物専用駅にトラックの荷物を鉄道用コンテナに積み替える施設「積替ステーション」が開設されました。

「積替ステーション」は、運送業者から1日当たりおよそ170個の鉄道コンテナが搬入される、八戸市長苗代の「八戸貨物駅」に設けられました。

運送業者が鉄道で荷物を運ぶ際、これまでは鉄道コンテナに荷物を積み込み、専用トラックで貨物駅に持ち込んでいました。

今回の設置で、一般のトラックを使用して貨物駅まで荷物を搬入し、鉄道コンテナへの積み替え作業ができるようになりました。

【八戸通運八戸貨物営業所 北山良徳所長】
「一般のトラックでも、集荷配達ができるようになりまして、多彩な集荷配達の方法ができるようになる」

八戸通運八戸貨物営業所の北山良徳所長は、「利便性が高まりメリットが大きい」としています。

北山所長の営業所では、一般のトラックと鉄道コンテナ専用のトラックおよそ20台を運用。鉄道貨物の割合を増やすことで、ドライバーの長時間労働も緩和されると言います。

【八戸通運八戸貨物営業所 北山良徳所長】
「この『積替ステーション』を使って、鉄道を使いまして、鉄道によってお客さまの所に行くということができますので、(トラックドライバーの)長時間労働が緩和されると思っています」

「積替ステーション」を開設したJR貨物八戸営業所の大山真一所長は、今後鉄道コンテナの利用が5%ほど増えるのではと期待を寄せています。

【JR貨物八戸営業所 大山真一所長】
「(ドライバーの残業規制強化で)運べる荷物の全体の量というのが少なくなると予想されていますが、特に中距離長距離については、最寄りの駅まで持ち込んでいただいて、そこから鉄道で発送していただければ、そういった運べない荷物とかそういったものはなくなるのじゃないかなと思っています」

「積替ステーション」は、2023年10月に、青森市の「東青森駅」にも設けられていて、今回の「八戸貨物駅」が青森県内では2例目ということです。

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