『ママが呼んでるから行こう』こんな不審者も…ワクワクの小学校!危険な目に遭わないために覚えておくこと「いかのおすし」も

まもなく、小学校の入学式です。ついこの前まで保育園、幼稚園に通っていた我が子も一年生。ドキドキ、ワクワクの子どもたちの一方で、保護者の方々は心配も尽きないのではないでしょうか。登下校で気を付けること、入学前と入学後に話し合っておくこと、子どもたちの防犯対策について紹介します。

不審者は何と声をかけてくる?

下校の時間は、家庭の事情によって異なりますし、場合によっては1人で帰ることもあると思います。“声かけやつきまとい”という不審者に関する情報も、警察には少なからず寄せられていますが(高知県では2023年に202件)、不審者はどのように声をかけてくるのでしょうか。

▼高知県警 生活安全企画課 近藤秀明課長補佐 「不審者は様々な声掛けをしてきます。『保護者の方が呼んでいる』『頼まれてお迎えに来た』『かわいいね、こっちへ来ないか』『お菓子をあげるから』というような、子どもに対して興味のあることや、保護者の知り合いを装ってというケースが多いので、そうした場合に絶対についていかないように、ということを伝えていただきたい」

いざという時の“防犯ブザー”も、家庭で準備したり、学校から渡されたりしるかもしれません。使い方を、一度確かめておくことが大切です。

不審者だけでなく、心配なのは交通事故。夏前にかけて増加する傾向にあるんです。

交通事故にも注意…夏前にかけて事故が増加する傾向

不審者だけでなく、交通事故も心配です。警察庁がまとめた、2019年から2023年までの重大事故を見ると、小学1年生から3年生までは「歩行中」の割合が高くなっていて、夏前、6月にかけて、「慣れてきたころ」に増加する傾向にあります。

時期に関わらず、交通事故にあわないためにも、入学前に、子どもたちと一緒に通学路を歩いてみることが大切です。

▼高知県警 生活安全企画課 近藤秀明課長補佐 「お子さまと保護者の方が一緒に歩いて、交通量の多い場所であったり人通りが少なくて危険な場所を把握していただきたい。信号機のない交差点や、店舗等の駐車場から車両がよく出てくる場所、それとガードレールがなく、歩道に覆いがない場所、こういった場所を特に気をつけていただきたい」

入学後にもできる“安全対策”

ここまでご紹介したのは入学前の準備ですが、入学後にも、気にかけてほしいことがあります。朝、子どもたちと一日のスケジュールを確認しておくことです。

▼高知県警 生活安全企画課 近藤秀明課長補佐 「保護者の皆さまは、子どもさんたちに“帰宅時間”や“その日のスケジュール”どこへ行くのか、誰と一緒にいるのかというのを、朝の段階で話し合い、その見守り、有事の際の行き先について、確認していただきたい。『ながら見守り』という形で日常生活に合わせて、自分のお子様のみならず、地域全体の安全確認をしていただきたい」

覚えておこう「いかのおすし」

不審者から身を守るための標語があります。それが「いかのおすし」です。
〇知らない人についていか(いか)ない 〇知らない人の車に乗(の)らない 〇(お)大きな声を出す 〇(す)すぐに逃げる 〇大人に知(し)らせる

この5つを覚えてたうえで、人目につかない場所を避けたり、夜間の一人での外出を避けたりするなどして行動することが大切です。

地域によっては、子どもたちが危険な目にあったとき、駆け込んで助けを求められるように指定されている、団体や企業もあります。近くの交番と合わせて、事前に場所を確認しておきましょう。

地域のみなさんで見守るということも、子どもたちの安全につながります。楽しい学校生活を送るために、まずは一度、ご家庭で防犯を確認し、地域の防犯の取り組みにも目をむけてみてください。

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