小さい「コストコ」が地方のスーパー店舗内に続々…小分けで買えて年会費不要のカラクリ

メ~テレ(名古屋テレビ)

会員制の大型スーパー「コストコ」の商品を再販する店舗が東海3県でも、次々とオープンしてます。その理由とは──

岡崎市にあるスーパーピアゴの中にコストコがオープンしたということなんですが、どういうことなんでしょうか。 アメリカに本社を置く会員制スーパー「コストコ」。倉庫型の店舗が特徴で、東海3県には3つの店舗があります。 愛知県岡崎市にあるピアゴ洞店の2階に4日、オープンしたというコストコとは── 「いわゆる大型倉庫というよりは、会社の事務所みたいなコンパクトなサイズ感です。ディナーロール、クッキー、コストコで人気の商品が置いてあります」(上坂嵩アナ) 実はこのお店、コストコではなく、いま東海3県でも増えているコストコの“再販店”なんです。 「実際にコストコで購入して、その商品を岡崎市に持ち込んでいる形」(コストウォーク ピアゴ洞店 岡村亮二店長) Q.コストコとはどのような違いがある?(上坂アナ) 「岡崎市の人だと、コストコに行かないといけないという手間を省ける」(岡村店長) 本家の「コストコホールセールジャパン」は「もともと飲食店などのビジネス向けに商品の販売を行ってきた経緯があるため、このように再販することは問題ない」としています。

再販店では年会費不要

メ~テレ調べでは、愛知県内には再販店が11店舗あり、岡崎市は今回2店舗目です。 なぜここまで、急増しているのでしょうか? 「パンです。チョコレート系のケーキ。なかなかコストコの店舗まで行けないので近いからと思って」(購入客) 「遠くまで行かなくてもいいし、会員ではなくても買えるのならその方が良い」(購入客) コストコに入場するためには、年間約5000円の年会費がかかります。 しかし、コストウォークのような再販店では、年会費を払う必要がありません。 Q.価格はコストコと異なる?(上坂アナ) 「少しだけ上がるが年会費や交通費を考えると圧倒的にこちらで買った方がお得」(岡村店長) ディナーロールは、コストコで買うと558円ですが、こちらの店舗では、2割ほど高い744円で販売されています。 巨大なティラミスは、コストコでは約2200円のところ2786円で、ハイローラーは約1700円のところ2448円となっています。

商品を小分けで販売

もう一つ、大きな特徴が── 「普段コストコさんだと大容量の商品を売っているが、当店では商品を小分けにして、3つとか少ない数で、お求めになりやすいように販売しています」(岡村店長) コストコといえば大容量販売でコストを抑えることで、低価格で買えるのが特徴です。 しかし、こちらでは通常サイズに加え、ディナーロールは3個110円など、小分けされたものが売られているんです。 Q.本来たくさん入っているものを、小分けにする作業はどうしている?(上坂アナ) 「従業員で作業しているので、大容量と1個あたりの値段は同じ値段で売っています」(岡村店長) ほかにも人気のトイレットペーパーも30ロールセットが、こちらでは6ロールから買うことができます。 コストコでは、1個あたり77円ですが、再販店では120円です。 「パンがおいしいって聞きました。コストコで実際見るといっぱい入っているから、手を出しにくいなと思っていた。子どもも小さいので、たくさん一気に消費できないのでうれしいです」(買い物客)

「コストコに行けない方が買える」

しかし、スーパーの中にスーパーがオープンするというあまり見ない形ですが、ピアゴの担当者は── 「開店の準備をしている時から、お客さんからの問い合わせが多かった。非常に注目度の高い店舗に入っていただいたと思います。コストコに行けない方が商品を買えるところがある。地域のお客さんに喜んでもらえるような品ぞろえや接客をしていただけるとありがたい」(ピアゴ洞店 祖父江陽一店長) コストコ再販店としても、スーパーへの出店はメリットが多いといいます。 「他のコストコ再販店の口コミを見て、駐車場がないというご意見があり、ピアゴさんのお力をお借りした」(岡村店長) 本家コストコも営業を認めるコストコ再販店。今後も、同様の店舗は、増えていきそうです。 (4月4日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ+』より)

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