ミャンマー首都の軍事施設を無人機で攻撃、反政府組織が発表

[4日 ロイター] - ミャンマーの民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」は4日、首都ネピドーにある2カ所の軍事目標を無人機(ドローン)で攻撃したと発表した。

ロイターはこの情報を独自に確認することができず、軍事政権の関係者とも連絡が取れていない。国営メディアと軍が運営するメディアはこれについて報じていない。

NUGは国軍施設2カ所に対し組織的なドローン攻撃を行ったとする声明を発表した。使用されたドローンや武器、標的が被害を受けたかどうかなどの詳細は明らかにしていない。

「ネピドーに対してドローン攻撃を同時に実行した。テロリスト軍の本部とアラー空軍基地の両方を標的とした。暫定報告では死傷者が出たようだ」と説明した。

ネピドーにあるNUGの武装組織「国民防衛隊」の報道官は、NUGの国防省の指示の下で攻撃を行ったと述べた。詳細には言及しなかった。

2つの非公式親軍メディアは、ドローンは撃墜され死傷者は出なかったと伝えた。

NPニュースは政府関係者の話として、ドローンは基地に到達しなかったが爆発が起こり、滑走路の一部に若干の被害をもたらしたと伝えた。親軍のテレグラムチャンネルは7機のドローンが撃墜されたとしている。

ニュースサイト「Mizzima」は16機のドローンが軍事基地の攻撃に、13機が空軍基地の攻撃に使われたと伝えた。

ニュースサイト「イラワジ」によると、ドローンを操作したとされるグループの報道官は軍政指導者の住居も標的だったとし、「さらなる攻撃を行う計画がある」と述べた。

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