落雷、栃木県の学校も注意を 宮崎の事故受け県教委 関係者「人ごとではない」

県教委が入る建物

 宮崎市のグラウンドに3日落雷があり高校生ら18人が病院に搬送された事故で、県教委は4日、各学校に改めて注意喚起する方針を決めた。通知を出して、各校で定める「危機管理マニュアル」の徹底などを呼びかける。

 県教委によると、危機管理マニュアルには「雷への対応」の項目もあり、安全対策を定めている。落雷による被害が予想される場合、部活動中の避難誘導や学校待機などを行う。同市の事故を受け、県教委は「改めて注意喚起し、生徒の安全を確保したい」とした。

 事故は、サッカー練習試合のため使っていたグラウンドで起きた。気象情報を収集するなどして備える本県高校体育連盟サッカー専門部は「人ごとではない。今後もしっかり警戒していきたい」とした。

 宇都宮地方気象台によると、宇都宮市の雷の発生日数は平年値で年間26.5日。4〜9月に限ると、24.2日となり全国で最も多い。気象台は「雷が近くに来たら、できるだけ姿勢を低くし、安全な建物に避難することが大切」などと強調している。

 

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