フラットガーデン 「餃子の家」を開所 イベントで事業所披露 横浜市緑区

あいさつをする松岡代表理事(中央)

餃子作りや販売を主とする障がい者就労継続支援B型事業所「ダンプリングハウス」が4月1日、中山(5の4の3)で開所した。同事業所を運営する(一社)フラットガーデン(松岡美子代表理事)は3月30日、イベントを開催し、地域住民らへ事業所を披露した。松岡代表理事は「社会に出にくい方が社会に出るためのお手伝いをする場をオープンすることになりました」と、集まった関係者らに向けてあいさつした。

ダンプリングハウスは、同法人が運営する多世代交流カフェ「レモンの庭」(横浜市介護予防・生活支援サービス補助事業)の隣にオープンした。レモンの庭では、「赤ちゃんから高齢者まで誰もが気軽に立ち寄れる多世代交流カフェ」をコンセプトに、「ニットカフェ」「筆文字」「健康マージャン」などのプログラムを展開しており、様々な人が訪れている。

食の大切さなど共有

レモンの庭で開所当初から行ってきたのが「よこはま餃子プロジェクト」。皮から作った餃子を皆で食べるなど各種ワークショップやイベントを通して多世代のつながりを作り、食の大切さや楽しさを共有してきた。餃子の餡を皮で包んで焼く、蒸すなどの工程はさほど難しい作業ではないという観点から、松岡代表理事は当初から「障がいのある人たちとの仕事の場にできたら」と構想を抱いていたという。

「ダンプリングハウス」は日本語で「餃子の家」。建物1階には同事業所のメインとなる「餃子作りと販売」(カフェ準備、対応など)を行うカフェがあり、ランチタイム(午前10時から午後3時)には餃子定食やカレーなどを提供する。また、建物2階では「手仕事」(編み物、縫い物、小物作り)「動画撮影、編集、製作」「イラスト制作、デザイン、アニメやゲームの口コミ投稿」などの作業を予定している。開所は火曜日と日曜日以外の午前9時から午後4時30分まで。

松岡代表理事は、「今後は隣のレモンの庭と連携しながらいろいろなことができたらと思う。小さな子どもも高齢者も、健常者も障がい者も様々な人たちが交流しながら一緒に暮らしていける地域社会を実現したい」と思いを語った。

利用者を募集中

同事業所では現在、利用者を募集している(18歳以上で要受給者証)。ダンプリングハウスの小林貴大施設長(サービス管理責任者)は「自分のペースで働いてみたい、新しいことに取り組んでみたい、自分の好きなことを生かしてみたいという方などお待ちしています」と呼びかける。

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