横浜発 新技術の活用考える ペロブスカイト太陽電池 横浜市青葉区

桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が開発し、脱炭素社会に向けて注目を集めている「ペロブスカイト太陽電池」。この開発状況の共有と活用方法を考える「第1回ペロブスカイト太陽電池フォーラム」が3月27日、桐蔭学園で行われた。市民や行政、同電池を活用した製品・サービスを検討している事業者が集まった。

同電池は薄く軽く柔軟で雨天や室内の光でも発電できる特性を持つ。国内外で開発競争が行われ、海外では中国メーカーが実用化を急ぐ。国内でも2025年度に実用化を目指しており、特性を生かした活用分野拡大に期待が高まっている。

当日は宮坂特任教授が「日本発の新エネルギー技術、海外との産業競争にいかにして勝つか。」と題した講演を行い、日本での産業化、中国の動向、海外との競争に優位な点について説明。また、同電池の国産化に向け、(株)マクニカが横浜大さん橋での社会実装実証の取り組み、(地独)神奈川県立産業技術総合研究所が国際標準化についての説明も行った。

その後、新たな活用方法について考えるワークショップが行われた。参加者らはコスト面、課題点、同電池に期待したいことなど意見交換。宮坂特任教授も「このようなワークショップは初で、わくわくする」と話し、グループを回り参加者と話し合っていた=写真。

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