年俸総額379億円!ドジャースだけでNPB全球団を上回るも…さらに上をいく “金満2球団” は?

大谷1人の稼ぎでソフトバンク、巨人、ヤクルトの全選手を雇える(写真・アフロ)

米メディア「USAトゥデイ」が4月3日(現地時間)、MLB30球団の年俸総額ランキングを発表した。

同紙は、「ロサンゼルス・ドジャースはこの冬、たった4人の選手に10億ドル(約1500億円)以上を費やした。しかし、USAトゥデイのレポートによれば、2024年の開幕ロースター30人の年俸総額でもっとも高額を支払ったのはニューヨーク・メッツで、3億562万ドル(約463億円)にのぼった。ドジャースは、大谷翔平(7億ドル=約1062億円)、山本由伸(3億2500万ドル=約493億円)、タイラー・グラスノー(1億3660万ドル=約206億円)、ウィル・スミス(1億4000万ドル=約212億円)に13億100万ドル(約1972億円)を費やしたが、年俸で見ると総額2億4982万ドル(約379億円)で、遠く及ばない」と報じた。

また、同紙によると開幕ロースター30選手の年俸総額トップ10は次の通り。

(1)メッツ:3億562万ドル(約463億円)
(2)ヤンキース:3億332万ドル(約460億円)
(3)ドジャース:2億4982万ドル(約379億円)
(4)フィリーズ:2億4378万ドル(約369億円)
(5)アストロズ:2億3652万ドル(約359億円)
(6)レンジャース:2億2335万ドル(約339億円)
(7)ブルージェイズ:2億2186万ドル(約337億円)
(8)ブレーヴス:2億1729万ドル(約330億円)
(9)カブス:2億1302万ドル(約323億円)
(10)ジャイアンツ:2億1104万ドル(約320億円)

1位のメッツには、千賀滉大、藤浪晋太郎が所属する。年俸総額がもっとも少ないのはアスレチックスで、6050万ドル(約92億円)となっている。

オンラインでアスリートの年俸ランキングを公開している「sportrac」によると、開幕ロースターに名を連ねた選手のなかでもっとも年俸が高いのが大谷翔平で、7000万ドル(約106億円)。次いでM・シャーザー(レンジャース)とJ・バーランダー(アストロズ)の4333万ドル(約66億円)。

ドジャースでは、大谷に次いで高額なのがM・ベッツで2616万ドル(約40億円)。次いでF・フリーマンの2514万ドル(約38億円)となっている。

あまりの高額さに驚くばかりだが、日本球界はどうか。

2023年4月に日本プロ野球選手会が公表した資料によると、選手会に入会している支配下選手714人の年俸総額は約319億円。NPB全球団でも、ドジャース1球団にかなわない。

球団別ではソフトバンクがトップだが、それでも約40億円。大谷1人の年俸でソフトバンクに巨人(年俸総額約37億円)、さらにヤクルト(同28億円)の3球団の年俸がまかなえてしまうのだ。

MLBは、まさにケタ違いの世界だ。

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