「1日も早い辞職を」6月辞職意向の川勝知事に静岡県議会自民・公明会派が申し入れ

不適切な発言を受け、6月の静岡県議会をもって辞職する意向を示した川勝平太知事をめぐり、県議会の各会派は4月4日、対応に追われました。最大会派の自民改革会議と公明党県議団は、1日も早い辞職や発言の撤回などを求める申し入れを行いました。

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<静岡県政担当 坪内明美記者>
「いま、会派の代表たちが知事室に入りました。これから申し入れを行うということです」

4日、申し入れを行ったのは県議会の最大会派自民改革会議と公明党県議団。川勝知事に1日も早い辞職や発言の撤回を求めました。

<静岡県 川勝平太知事>
「心からお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」

川勝知事をめぐっては、職業差別とも受け取れる発言に批判が殺到し、6月議会をもって辞職する意向を示しました。

<自民改革会議 増田享大代表>
「これからもしっかり丁寧に、できる限りの謝罪をしていただきたいということ。それと県政の停滞を招いてはいけませんので、1日も早い辞職をお考え下さいということ」

<公明党県議団 蓮池章平団長>
「神妙な面持ちで聞いていただいたので、しっかり受けて頂けるんではないかと期待している」

突然の知事の辞職表明を受け、静岡県議会は対応に追われました。会派の代表による会議では、知事が県議会6月定例会の初日に辞意を表明する意向を示したことを受け、静岡県議会や知事選の想定される日程について4つの案が示され、4月10日の次の会議までに各会派で意見を集約することを確認しました。

<静岡県議会 中沢公彦議長>
「(川勝知事は)新しい知事のもとで審議を始めてほしいという希望でしたので。そうすると、代表者質問、一般質問、常任委員会、議案の上程含めてすべてを選挙が終わってからしなきゃいけないわけですね」

そして、川勝知事と対立してきた自民改革会議は緊急の議員総会を開き、今後の対応について協議しました。週明けにも、役員会や議員総会を開く方針です。

一方、知事に近い第二会派のふじのくに県民クラブは、知事選に向けた選挙対策本部を立ち上げ準備を加速しています。

<ふじのくに県民クラブ 阿部卓也副会長>
「4期目の知事選に入るときに、川勝知事じゃない方という人選というのも当然していたので、そこからの延長線上になるので、全くいま白紙であるということではありません。慎重かつ丁寧にやっていく」

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