台湾・花蓮に姉妹校 聖ウルスラ高(青森・八戸市)、留学中生徒の無事確認

生徒同士のやりとりで、海星高級中學の生徒から送られてきた校舎の画像(八戸聖ウルスラ学院高校提供)

 青森県八戸市の八戸聖ウルスラ学院高校(里村智彦校長)では、震度6強と最も揺れが大きかった台湾東部の花蓮にある姉妹校「海星高級中學」と長年交流を続けている。現在、ウルスラ高2年の女子生徒1人が海星高級中學へ長期留学中だが、3日午前11時ごろ、家族を通じて無事であることが確認された。女子生徒は昨年8月から留学。現地でホームステイをしており、発生時は既に登校していたという。

 発生後、昨年12月の「台湾姉妹校研修」に参加したウルスラ高の生徒が、交流サイト(SNS)を通じて海星高級中學の生徒に安否確認の連絡を取り合った際、被害を受けた校舎の写真が送られてきた。ウルスラ高の生徒たちは現在、昨年12月のホームステイ先に安否を確認している最中だという。

 ウルスラ高の福島由香子教頭は、2011年3月の東日本大震災の時に、海星高級中學から励ましのメッセージや義援金が寄せられたことに触れ「まずは留学中の生徒の無事が確認でき安堵(あんど)している。台湾姉妹校研修に参加した生徒を中心に、何らかの形で恩返しができるよう考えていきたい」とコメントした。

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