埼玉にあったハンバーガーの街、来月5月6日にフェス開催予定 じつはハンバーガー“日本一”業界実力者の地元、店は大人気で遠方から客 フェスは地元店はじめ、千葉や大阪のバーガー専門店も集結へ

連携協定締結後、ハンバーガーを持つ渡辺貴広さん(右)河田晃明市長=羽生市役所

 埼玉県羽生市は3月28日、ハンバーガー店など運営のBurger Big Bang.pj(バーガービッグバンプロジェクト)と「地域振興に関する連携協定」を結んだ。羽生の食を広くPRするのが狙い。同プロジェクトは昨年ハンバーガーの日本大会で優勝した同市出身の渡辺貴広さん(55)が社長で、市内にも店舗を構える。5月に市内外のハンバーガー店が集まる催事が予定され、渡辺さんらと連携して「バーガーのまち」を広める。

 渡辺さんは、羽生実業高校を卒業後、上京。34歳の時、都内三軒茶屋にハンバーガー店を開業すると人気店に。19年間営業後、2021年に地元羽生市に戻った。現在、同市中央5丁目で「ビッグバンダイナー」を経営する。

 河田晃明市長は「ハンバーガー日本一の渡辺さんの会社と連携できることをうれしく思う。5月6日には、キヤッセ羽生でハンバーガーフェスを開催していただく。『バーガーのまち羽生』をアピールしたい」と期待を寄せた。

 渡辺さんは「ハンバーガーフェスでは、私の店を含む市内3店舗と大阪、千葉県の店舗が参加する予定。いまは、地方発でおいしいものを作り上げ、発信できる時代。羽生のために力を発揮し、結果を出したい」と話した。

 協定書では、双方の保有資源を有効活用しつつ、協働で事業に取り組み、市民サービスの向上や地域活性化に取り組む。連携事項では、ハンバーガーを通じた市のPR、地産地消、新規創業者の支援など6項目がある。

 渡辺さんは、ハンバーガー業界の実力者。昨年6月、横浜赤レンガ倉庫で開かれたジャパンバーガーチャンピオンシップ2023で日本一になり、11月には米国テキサス州ダラスで開催のワールドフードチャンピオンシップスに出場している。

 ビッグバンダイナーは、昨年12月にオープン。金曜日から月曜日までの週4日間営業(午前11時~午後3時)で、「日本一」の味を求め、遠方からも来客がある人気店になっている。

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